走りながら腹筋・背筋を鍛えるのがランナーの新常識 EMSで体幹はどう鍛えられるのか?
従来リハビリテーションの分野で使われていたEMS(Electrical Muscle Stimulation)。近年は、フィットネス分野で活用されるようになり、トレンドになっている。フィットネス分野でのEMSを牽引しているのがSIXPAD(シックスパッド)。ボディラインや姿勢を保つために大切な腹筋や脇腹、背筋に同時にアプローチし、体幹を鍛えることができる「Powersuit Core Belt(パワースーツ コアベルト)」は、最近特に人気が高いという。 また、日本ランニング協会とランニングメソッドを共同開発したこともあり、走りながら同時にEMSによって腹筋・背筋(下部)を鍛えるハイブリッドランニングが、ランナーの間で話題となっている。「Powersuit Core Belt」にはどんなテクノロジーが秘められているのか。そしてハイブリッドランニングをベースとしたランニングメソッドとはどんなものなのか。
男女ともにお腹周りのトレーニングにニーズがあった
まずは、どのようにして「Powersuit Core Belt」が誕生したのかを株式会社MTG SIXPAD本部 スポーツ事業部 部長の伊藤宏紀さんに聞いた。
「2020年に、Powersuit(パワースーツ)というEMSトレーニングスーツとオンラインレッスンを組み合わせたSIXPAD HOME GYM(シックスパッド ホームジム)という自宅用トレーニングサービスをスタートしました。このPowersuitが初めてエレダインを採用した商品になります。エレダインとは、染色技法を応用した特殊な加工による導電性繊維を電極にしたもの。エレダインによって、それまでの製品に採用していたジェルシートが不要になり、ランニングコストを抑えることに成功しました。
ただ、Powersuitについては上下で揃えると少し高価でハードルが高かったこともあり、2021年には腹直筋にフォーカスしたPowersuit Abs(パワースーツ アブズ)をリリース。そして2022年に腹直筋だけでなく、腹斜筋、広背筋(下部)、脊柱起立筋(下部)にもアプローチできるPowersuit Core Beltが誕生しました。さらにPowersuit Core Beltは今年のアップデートでSIXPAD HOMEGYMのアプリと連動するようになりました」