ネット大炎上のRIZIN配信トラブルの原因はサザン、B'z超えのアクセス殺到…謝罪の榊原CEO「大失敗を教訓に」
総合格闘技イベント「RIZIN」が2日、初めて仕掛けたPPV(有料配信)方式の異例のスタジオマッチ「RIZIN LANDMARK vol.1』がとんだトラブルで出鼻をくじかれた。同イベントは、有料配信サイトの「U―NEXT」で午後6時30分からライブ配信される予定で試合開始は午後7時に予定されていたが、配信直前に購入アクセスが殺到したためにサーバーがダウン。試合開始が1時間遅れる事態となり、一部のWEBプラウザが復旧せず、設定された視聴料金が3800円(税込)と安くはなかったため、SNSやネット上では「つながらない」「金返せ」「時間を無駄にした」などの炎上騒ぎとなった。試合後、榊原信行CEOは、謝罪と共に視聴できなかった購入者に払い戻し対応する方針であることを明かし、「今後、この大失敗を教訓にして次へ進みたい」と反省を口にした。
大会スタートが1時間遅れ
RIZINが仕掛けた初の試みは最悪の船出となった。 午後6時30分に視聴が始まる予定になっていたが、その時間になっても、WEBプラウザを使った視聴では「502 Bad Gateway」などのエラー表示が出てつながらない状態となり、SNSでは「見れない」「つながらない」「金返せ」などの苦情が殺到。 公式HPまでダウンして現状を報告できない状況となり、テレビ・アプリなど、WEBプラウザ以外では、視聴可能ではあったが、イベント開始予定の午後7時になっても画面は動かなかった。 U―NEXTの公式ツイッターで「18:30頃から、WEBブラウザでのサイト表示に時間がかかる、またはエラーになる事象が発生していることを確認しました。現在、復旧に向けて対応中であるため、しばらくお待ちいただきますようお願いいたします。 スマートフォンのアプリを含め、WEBブラウザ以外での視聴に関する操作は安定しております」との告知がなされ、一部が復旧しはじめた午後7時50分ごろに放映が開始され、リングに登場した榊原CEOが、深く謝罪し、1時間遅れの午後8時開始になることを伝えた。 イベントは午後8時からスタート。そこからは無事に4試合が進行されたが、メインの朝倉未来ー萩原京平戦がスタートしたのは午後9時25分頃だった。 榊原CEOの説明によると、配信に障害が発生したのは番組開始直前になって購入申し込みを行うユーザーが殺到したことが原因。UーNEXTでは、これまで音楽ライブなどの配信を行ってきたが、格闘技系のライブ配信は初で、榊原CEOは、事前にUーNEXT側に「格闘技は間際の購入が多い」との特性を伝えてあったが、試合開始まで1時間を切ったあたりから殺到した想像を超えるアクセスに対応ができなかった模様だ。 当然、現場の舞台裏はパニックに陥った。狭い会場でのスタジオマッチだったが、無観客ではなく、約90人の観客を入れていたため、復旧しない最悪の事態も想定して、榊原CEOは「他の配信方法を考えるか、ライブ会場だけのイベントにしてPPVをあきらめるか」などのやりとりがあったことを明かしたが、1時間の遅れで、なんとか一部を除き復旧させてイベント開催にこぎつけた。