阪神・藤浪の練習遅刻2軍落ち失態にネットは「失望」と「トレードやむなし」の声で炎上
阪神の藤浪晋太郎(26)の2軍落ちが29日、判明した。28日の練習で遅刻。矢野監督が「全体の信頼を失う」「野球人である前に社会人として」「自分を見つめ直して欲しい」などの理由で判断したものだ。また厳罰の背景には遅刻が「初めてではなかったこと」も影響しているという。 プロ野球選手の第1号として新型コロナウイルス感染が発覚したのが3月26日。外出自粛が求められている期間中にマンションでの「パーティー」に参加していたことが判明して、その自覚のない行動が問題視されていた。 回復後に「軽率な行動だった」と、謝罪会見を行い、「野球で取り返すしかない」と、6月19日に決まった開幕に向けて再スタートを切っていたが、チームとして大事な時期に失態を犯したことに対して、ネット上は「プロの自覚、意識に欠ける」「救いようがない」「もう応援やめる」「今すぐトレードに」など失望、批判の声で大炎上している。「遅刻で即2軍落ち」の処分はプロ野球界では厳しい部類に入るが、その処分の妥当性に疑問符をつける意見もほとんど見られなかった。 そもそも今回の「遅刻で即2軍落ち」の処分は正しかったのか。 元千葉ロッテの評論家で、阪神戦も多く解説している里崎智也氏は、こんな見方をしている。 「遅刻には、交通渋滞のアクシデントや体調不良などもあり、詳しい原因を知らないので、あくまでも報道を見た上での意見」と前置きした上で「2通りの捉え方がある」と指摘した。 (1)「新型コロナ感染でチーム、野球界に迷惑をかけて誰よりも自覚をもって行動しなければならないときにチームの輪を乱したプロの自覚に欠ける行動。2軍落ちは当然の処分」 (2)「チームとして遅刻をした選手は、実績のあるベテランであっても忖度なしに2軍落ちの処分を下すのか。そこに不公平感があるなら組織としてチームバランスを崩す疑問の残る処分」 里崎氏は、2つの捉え方があることを指摘した上で、「もし自分が矢野監督の立場なら迷うことなく100パーセント2軍落ちを選ぶ。今回は当然の処置」との見解を示した。 「私生活の乱れが原因とされ、球界で初の新型コロナの感染者となった。阪神は球団として大きなイメージダウンを被った。藤浪はより自己管理を徹底して信頼を回復しなければならなかった立場の選手。昨年はゼロ勝に終わり、そもそも開幕に1軍にいるかどうかわからない立場だった選手が、プレー以前の遅刻という私生活でのだらしなさを見せてしまった。”いったいあなたは何をしているの?“ということ。あまりに自覚が足りない行為。常習であろうがなかろうが、”なんで2軍?”と異議を言う立場にはない」