福島原発事故から10年 小泉・菅元首相が会見(全文1)日本は原発ゼロでもやっていける
将来、違う形で発電する場合も原子力反対か
A:1つ補足で同じような質問なんですけれども、今現在、存在しているような原発には反対だけどれども、こういったような、将来にまた違う形で発電するような原子力のほうは、それも反対なのかについてお願いいたします。 小泉:それは反対です、もちろん。自然エネルギーでやっていけるのにどうして金の掛かる、しかも安全でないものをやる必要があるのかということですから。どんな新しい原発ができようともコストが掛かるわけですよ。無限にある自然エネルギーを使ったほうがはるかにいいと思っております。日本は特に世界の中でも太陽光がある、水力がある、風力がある。もう自然に恵まれた国ですよ、自然エネルギーに。これを利用しない手はないと思っています。 A:菅さん。 菅:まったく小泉さんと同じです。ただ、例えば核融合とかいろんな研究が今でも進んでますので、それは新しい何かが将来生まれるかもしれません。少なくとも発電という電力を起こすことに、そんな危険なものを使う必要はまったくない。そう思っています。 A:(英語)
なぜ全ての日本人は原発反対派にならなかったのか
西村:公共ラジオ局、ラジオ・フランスと、リベラシオン新聞の西村と申します。よろしくお願いします。お2人に質問させていただきます。福島第一原発の中に、または福島第一原発の周りに行くと、いかにひどい事故であったことが誰でも分かると思います。それでも日本全国、あるいは福島県でも原発推進派の方はいまだに残っています。なぜこの事故の影響を受けた全ての日本人は原発反対派にならなかったのでしょうか。 小泉:今のご質問、私もそう思ってるんですよ。ドイツはあの日本の福島の原発事故を見て、ゼロに踏み切ったんですよ。日本は目の当たりに、あの事故を見ながら、悲惨な。まだやろうとしている。これは理解できないですね。不思議でしょうがないです。やればできるのにどうしてやらないかと。 菅:まったく同意見です。 A:お2人まったく同じご意見っていうのはいいことなんですけれども、もう少し議論などもぜひしていただければと思います。全て同じ意見ですと、また1つの政党をつくるんじゃないかということになると思います。どうぞ。