今日ジャパンC!夢の3強対決を制するのは?
ラッキーライラックが勝った15日のエリザベス女王杯では、オークス2着のウインマリリンの4着が3歳勢で最高着順。22日のマイルチャンピオンシップでは毎日王冠を勝ち、コントレイルにしか負けたことがなかったサリオスが2番人気で5着に敗れた。また快足馬のレシステンシアも骨折明けで、プラス24キロだったことを考えても4番人気8着と結果を残せていない。 20年前の第20回ジャパンカップではこんなことがあった。テイエムオペラオー、メイショウドトウ、ファンタスティックライトの3頭による壮絶な叩き合いのレースとなりテイエムオペラオーが勝ったが、3歳勢と言えば、ダービー馬のアグネスフライトが13着、皐月賞馬のエアシャカールが14着、オークス馬のシルクプリマドンナが16着と、古馬と3歳馬のレベル差が顕著に表れるレースになった。 今年のコントレイルと、デアリングタクトの強さは疑いない。だが、あくまでも3歳馬限定での成績である。無敗3冠の価値は、尊くても過大な評価は禁物だ。 では3頭のローテーションはどうか。最適なのは秋華賞から中5週となるデアリングタクトだ。この間隔は桜花賞からオークスと同じ。若き理論派トレーナーとして売り出し中の杉山晴紀調教師は「春の調整を踏襲し、いい仕上がりで送り出せる。強かったオークスの内容から秋はジャパンカップを視野に入れていた」と話しているように狙い澄ました一戦である。 コントレイルは菊花賞から中4週。間隔で言えば、極端に割り引く必要はないが、1週前の追い切りで、入厩以来、初めて併せ馬で遅れた。この点は懸念材料だろう。 ただ、最終負い切りの後に福永祐一騎手は、「信じられないほど良くなっている」と驚き、矢作芳人調教師も「ここまで1週間で良くなるとは。さすがコントレイル」と、調子を取り戻したことに太鼓判を押した。 実績抜群のホースマン2人のジャッジは信頼に足りるが、菊花賞の反動は考慮しておきたい。