今日菊花賞!史上初の”父子無敗3冠馬”に挑む単勝1.1倍人気のコントレイルに死角はないのか?
第81回菊花賞(京都3000メートル芝18頭、G1)は今日25日、午後3時40分にスタートが切られる。注目は前売りの単勝オッズで1.1倍と圧倒的人気のコントレイルだ。皐月賞、ダービーに続くクラシック3冠を達成すると2011年のオルフェ―ヴル以来、史上8頭目。無敗の3冠となると1984年のシンボリルドルフ、2005年の父ディープインパクト以来、史上3頭目の快挙となり、国内では初、世界的にも極めてまれな”父子無敗3冠達成”となる。果たして未体験のコース、課題の距離をクリアできるのだろうか。
「この馬は自分たちだけの馬じゃない」
歴史は繰り返すという。2005年、偉大な父ディープインパクトが”跳んだ”3冠クラシックロード。15年の時を経て、父が残した最高傑作コントレイルが、その栄光の再現に挑む。コントレイルを管理する矢作芳人調教師はファンの気持ちを慮った。 「この馬はもう、自分たちだけの馬じゃない。いまはファンのみなさまの期待に何とか応えたいという気持ち。今年は特別な年。こんな時代なので大きな夢を見てもらえるようなレースができれば。世の中が落ち着いたとき、一人でも多くの人がコントレイルを見たいと思って競馬場に通える日が来ることを願っています」 これがスターホースの宿命なのかもしれない。手綱を握る福永祐一騎手も「ずっとスターホースに巡り会いたいと思ってきた。騎手人生の中でいま一番張りがある。3冠にチャレンジできるのは光栄です」と前を見据えた。 では、3冠達成の可能性は、どうなのだろうか。 単勝1.1倍がファンの期待と可能性を如実に表している。デビュー以来6戦6勝。その内容は極めて優秀だ。新馬戦を快勝後に臨んだ東京スポーツ杯2歳ステークスではレコードでぶっちぎり、3冠を予感させた。ちょうど父ディープインパクトの若駒ステークスを思わせるような衝撃的な内容。当時、この馬の主戦だった武豊騎手はコントレイルの走りに「とんでもない馬が現れた」とうなったほど。ホープフルステークスでタフな中山コースを克服し、早々とG1のタイトルをつかんだのも当然だった。