65歳以上の世代で「親しくしている友人・仲間」は減少傾向…解決策は?
【解説】お金をかけず、高齢者が孤独を感じにくくする方法
ここでは、高齢者が他者との関係を保ち、孤独を感じにくくする方法を紹介します。 ●「通いの場」に参加する 高齢者を対象とした国の取り組みの1つに「通いの場」があります。 通いの場は地域の住民が集まり、一緒に活動する場所です。また、通いの場にはオンライン版もあり、アプリケーションを使って活動することも可能です。 通いの場の多くは、経済状況にかかわらず楽しむことを基本としています。無料で楽しめるものもありますが、参加費が必要なものもあります。 ただし、お金が発生するものは参加者の負担を考慮した金額に設定されています。 通いの場では場所によって異なりますが、手芸、レクリエーション、将棋、囲碁、体操、園芸などを楽しめます。 参加者は共通の取組をするので話題に困ることはあまりないでしょう。また、自分の好きなものに参加できるので、同じような趣味や趣向の人にも出会いやすいと思われます。 ●「カルチャースクール」に入会する 通いの場と比べて料金は少々かかりますが、カルチャースクールもおすすめです。 カルチャースクールは一般的な習い事のように営利を追求するというよりも、誰もが気軽に楽しめることを大切に運営されています。 着物や英会話、楽器、ダンスなどを通常よりも低価格で習えるのが魅力。 また、趣味として楽しむことが基本ですので経験の有無やレベルは問われません。 ●「ボランティア」に参加する ボランティアに「自分のために」参加してみるのもおすすめです。 ボランティアは軽い運動になりますし、連続して行うものであれば何かあった際の早期発見につながることもあります。 ボランティアには園芸系や子育てサポート系、学校支援系、介護系、ITサポート系などさまざまなものがあります。 現役時代はボランティアに興味がなかった人でも、ボランティアが生きがいになることはあります。
まとめにかえて
高齢になると身体が動きにくくなりますし、かつ現役世代の頃よりも余剰資金が少なくなることも多いです。 だからといって、自宅でテレビやスマートフォンをながめたり、昼寝ばかりしていては身体だけでなく、心にもよくありません。 コミュニティに参加する前は気が進まなかったり、自分好みのコミュニティがないと感じたりすることもあるでしょう。それでも参加してみると楽しかったり、そこから別の活動につながったりすることもあります。 「1回だけ参加してみよう」「嫌になったら辞めよう」と気軽な気持ちで、参加してみるのがおすすめです。