妊娠中…娘に抱いた違和感。その後、医師「足の長さが短く、頭の大きさが小さい」現在の姿と母の思いに迫る
娘さんへ「尊敬しかない…」
妊娠中は数々の困難を乗り越えてきましたが、出産時にもさまざまなことがあったといいます。それは同室の方がコロナ陽性だったため、lalaさんが濃厚接触者となり、隔離された状態の中で出産が決まったことでした。 コロナは陰性だったにもかかわらず、生まれた直後もその後も娘さんに直接会うことが叶わなかったのです。 「やっと会えたとき、悲観的な気持ちはまったくなかったです。とにかく『かわいい』『やっと会えたね』と本当に愛おしく、嬉しかったです」と話します。 娘さんは約3ヶ月間NICUとGCUで過ごし、たくさんの治療を乗り越えて退院。そして、周りと比べてゆっくりではあるものの少しずつ成長していきます。大きくなると、ハイハイではお兄ちゃんを「後追い」していたそうです。 現在2歳になる娘さん。体の使い方が上手で、寝そべってゴロゴロ回転することもできます。 lalaさんは、娘さんが想像より遥かに体の成長がゆっくりで、悩んだときがあったといいます。ミルクも飲めず、離乳食も食べられないこともありました。また嘔吐をしやすく、体調も崩しやすかったので、保育園に通えるとは思っていなかった…と話します。 しかし、現在では元気いっぱい笑顔で走り回り、楽しそうに保育園に通えるようになった娘さん。 「たくさんの痛みや困難を乗り越えてきた彼女には尊敬しかありません」とlalaさんは娘さんへの思いを語ります。
ハイリスクの妊婦さんにできるだけ情報をたくさん伝えたい
lalaさんは、自身の経験をSNSを通じて発信しています。 妊娠中、インターネットで検索をしても娘さんと同じような赤ちゃんの情報が少なく、なかなか必要な情報が得られませんでした。かろうじて、X(twitter)で同じような方を見つけることができ、ダイレクトメッセージで励ましていただいたり、 質問させてもらえたりして希望をもつことができたといいます。 また、不安な気持ちからネットサーフィンを続け、かえって不安になってしまうこともあったのです。 そこで「ハイリスクの妊婦さんにできるだけ情報をたくさん伝えたい」そして「その情報で、少しでも希望をもっていただきたい」という思いがきっかけとなり、ブログとSNSを始めました。 「娘が元気に踊ったり、お兄ちゃんとちょっと笑える行動をしたり、歩けるようになったり...そんな姿を見て、たくさんの人に希望をもっていただきたいと思いました」 娘さんは、オルゴールに人形をくっつけてくるくる回したり、メリーゴーランドの上にいろいろなものを乗せたり回して遊ぶなど…。子どもならではの発想で、たくさん遊んでいるといいます。 lalaさんはSNSで発信するようになってから「本当に多くの方からメッセージをいただきます。最近では双子のママさんが多いですね...!」といいます。 「発達の心配について」「離乳食がなかなか食べられない」 というご相談が多く、またご相談以外にも「ブログに出会えてよかった」「娘さんの姿を見て感動した」と感想をいただけることがあると話していました。 ブログやSNSを継続するのはなかなか根気がいることで「そろそろ引退かなと思うこともありましたが、1人でもこうした声をいただけると、この1人の方のためだけにでも情報を発信しようと頑張ることができます!」とその原動力について語ってくれました。 また娘さんは入院し、手術をすることもありました。その際に「たくさんの方からメッセージをいただき、とても驚きました。私が発信した内容をこんなにたくさんの方に見ていただいていたのかと本当に嬉しくなりました!」といいます。 今後の娘さんについては「とにかくゆっくりでいいので、彼女が人生を楽しんでいけるように見守っていきたい。そしてずっと笑顔でいられるように」と話します。 「これまでも医療や地区のサービスなど、周囲のサポートを受けながら成長してきて、これからもそうなると思います。たくさんの方のお力を借りながら見守っていけたらと思っています」 648gで生まれてきた娘さん。娘さんのように小さく生まれた赤ちゃんは、医療的なケアが必要だったり、体が弱く手術や入院が必要だったりするため「かわいそう…」と言われることもあるといいます。しかし、lalaさんは一度もかわいそうと思ったことはなく、たくさんの痛みや困難を乗り越えてきた娘さんを尊敬しています。 そして「全力で幸せにする」と決めているのです。 赤ちゃんが小さいと言われた妊婦さんや、ハイリスク妊娠で管理入院の妊婦さんを応援したいといlalaさんのブログやInstagramには、経験したからこそ役に立つ情報や、不安な気持ちを乗り越えてきたことなどがたくさん詰まっています。 こうしたlalaさんの発信は、妊娠中や出産後などに不安を抱えているママさんたちへの大きな支えや力となるでしょう。
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