なぜ今? 懐かしの「森ガール」再流行中。令和と平成で“露出度”に大きな違いも
みなさん、こんにちは! ファッションスタイリスト&ライターの角佑宇子(すみゆうこ)です。今はもうほぼ見かけなくなってしまったかつての流行「森ガール」。実はそれが今、20代の若者を中心に再ブームとなっているのをご存知ですか? 今回は、森ガールブーム再来! 今と昔の森ガールコーデの違いについてご紹介します。 【イラスト】2009年頃に流行した「森ガール」。令和版の森ガールはどう違う?(全3枚)
ファッションは、シンプルからデコラティブの時代へ
コロナ禍からの自粛ムードが明けて、ファッションのトレンドは一気に風向きが変わりました。2015年頃から徐々に浸透していたシンプル・ミニマル・ノームコアブームから一転、おしゃれを楽しもう! と言わんばかりのデザイン性に富んだファッションアイテムが急増しています。 例えば、ジレやニットベスト、チュールのキャミソールといった一枚では着こなせない重ね着アイテムに始まり、スカートにパンツを合わせるスタイルが支持され始めています。その影響を受けて、かつてトレンドだった森ガールも可愛い! と若い世代にウケているのです。
蒼井優・宮﨑あおいの全盛期! 2009年森ガール
森ガールの定義を改めて説明すると、森に住んでいそうな素朴でナチュラルなファッションに身を包んだ女の子の総称です。 ブームが始まったのは2009年頃、当時はナチュラル清楚系の女優である宮﨑あおいさんや蒼井優さんが人気を博していた時代です。森ガールを象徴するこの二大巨頭の登場もあり、街中の女性はナチュラルな服に身を包むようになりました。 身幅がゆったりなコットンのワンピース、かぎ編みのショール、カンカン帽など、少女っぽさの強いアイテムも多かったですね。
令和の森ガールは韓国アイドルが発祥
さて、森ガールがブーム再来と言われても、ピンとこない方も多いかもしれません。実際、街中を見ても“かつての森ガール”のような服をしている人を見かけることもほとんどないですよね。そう、令和の森ガールは昔の森ガールとテイストに違いがあります。 レースや、花柄、刺繍など扱われる素材やモチーフは以前と変わりませんが、大きく違うのが服のシルエット。 タイトなトップスやミニスカートなど、身体のラインが出るもの、肌の露出があるものも多いです。このシルエットの違いに大きな影響を及ぼしているのは、韓国アイドルが起因しているといえそうですね。