信用不安に注意払いつつ25bp利上げ継続か

　その点、2月雇用統計では平均時給の伸び率鈍化が確認されたものの、人手不足の根幹にある55歳以上の労働参加率は停滞したままで、労働市場の構造的なゆがみは残存していることが示されていました。労働需給の逼迫（ひっぱく）と労働コストの高止まりは当分の間続きそうです。 　以上を踏まえると、3月FOMCにおいてFRBは銀行破綻に付随する信用不安に注意を払いつつも、インフレ対策として25ベーシスポイント（bp）の利上げを継続すると予想されます。むろん、それまでに金融市場が荒れ模様となれば話は変わってきますが、現時点の予想としては利上げ停止はやや前のめりな印象を受けます。

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