【寒波襲来】雪の線状降水帯・JPCZで北陸はきょうから大雪 能登では重い雪による倒壊の恐れも あすは近畿にもJPCZが停滞
大雪をもたらすJPCZが北陸に停滞
きょう23日（火）から、この冬一番の強い寒気が流れ込み、冬型の気圧配置が強まります。 先月のクリスマス前（2023年12月22日頃）にも強い寒気が流れ込み、輪島で60cmの雪が積もるなど能登半島では12月として記録的な大雪となりましたが、その時よりも、強い寒気が流れ込むため、先月以上の大雪が懸念されます。 ただ、大雪がどこで降るか、その鍵を握るのは、雪の線状降水帯・JPCZ（日本海寒帯気団収束帯）です。このJPCZがどこを指向するかで、大雪のエリアが決まります。 このJPCZ、きょうは北陸を指向し、特に福井～加賀方面を中心に停滞する予想です。このため、福井の山地や加賀の山地では、雪が強く降り、明日朝まで70センチの降雪が予想されています。
大規模な立ち往生が発生する恐れも
この量の雪が24時間で一気に降り、更にその先も続くため、立ち往生など大規模な交通障害が発生する恐れもあります。 福井県を通る国道8号は過去にも大規模な立ち往生が発生したこともありますが、今回も要注意といえます。 一方、能登はというと、平地では30センチの予想と加賀ほどではありませんが、能登は湿った重たい雪になるため、損傷のある家は重い雪による倒壊の恐れがあります。また、この大雪はあさってにかけても続くため更に雪の量は増える予想です。
近畿はいつから大雪に？
近畿地方はというと、きょうから寒くなるものの、冬晴れの所が多くなります。雪が降るのは北部の沿岸部と、和泉山脈が中心と、エリアが限られます。 ただ、あすになるとJPCZが近畿地方に南下してくるため、近畿北部でも大雪となります。あすの朝から雪が強く降り、あさっての朝にかけて山沿いでは70センチ、平地でも山沿いとあまり変わらない60センチの降雪が予想されます。 この冬は暖冬で、平地ではここ1ヶ月殆ど雪が積もっておらず油断しがちな所に、あすは一気にドカ雪となります。 あすは不要不急の外出は控え、倒木などで万が一孤立してしまった場合に備え、飲料や食料の備蓄、携帯電話のバッテリーもあると安心です。ぜひ、きょうのうちに大雪への備えを済ませてください。
