【全文】マンション傾き問題(2) くい70本の現状を調べて発言と照合する
現場代理人はこれまでの調査で何と語っているのか?
司会:はい。ありがとうございました。後ろの。はい。 フジテレビ:フジテレビのオオツカと申します。先ほど、旭化成の浅野社長から誠実に真相究明をしていきたいという決意表明がありましたけども、やはり現場代理人と接触できるのはそちらだけで、われわれはできません。例えば刑事で訴えるんだとしても、法廷で争ってくれれば全容がわれわれにも分かりますけれども、現時点ではそちら側の接触でしか、われわれは知るよしはないんですね。なので、ぜひちょっと教えていただきたいのが、現場代理人が、実際にこれまでの調査で何を言っているのかということを、できる限り詳細に教えてください。 例えばですけど、なんでやったのかっていうこともですし、そうではないかという感じの文言でその資料には書かれているんですけれども、その実際に現場代理人が何を見たのかを教えてください。 平居:これまでの調査で、現場代理人が何を見たかということでありますが、まず1つは、支持層に届いていないという印象を持って行ったことがここでは1本もない。ということで、支持層に到達したと私は思っています。それから、現場、オペレーターとのヒアリングについても、ほぼ同様の供述を受けております。それから故意に、不具合を隠すためのデータ転用、これは私は行っていないということを言い続けております。 つまり彼らはちゃんと、もちろんデータを流出したことに対して、転用等で補うといった考えが、大変申し訳ないことをしているんですが、それは認めているんですけど、工事が十分できていないところを隠すためにデータを転用したんだということはないと言い続けています。 ただし、われわれがその他のデータ、情報、いろんなものを突き合わせて考えたときに、現在われわれが考えているのはこの6本、もしくは8本の杭の傾く、実際に杭が傾いていますんで、こういうふうに何らかの欠陥が、不具合が発生しているのではないかという考えで、ここに整合性が取れません。従って、10年前の記録と、10年前の記憶を相手に今まで仕事をしてまいりましたが、今回、あらためまして先ほど前田のほうから説明ありましたけど、70本の杭全部、杭が現状どうなっているのかということを。 今、三井住友建設さまのやってらっしゃるのはサンプリング調査、深さを調べる調査をやっていますが、私どもとしてはもっと詳細に、現在杭の70本の杭の現状はどうなっているんだろうと。ご協力を仰ぎながら、三井住友建設さんのご協力をあおぎながらきちんと調べいきたい。 そして現場はどうなっているか。そこをもって初めて彼らの今、記憶として発言していることと突き合わせすることによって、彼らが本当のことを言っていたのか。何かを誤認したのか。うそをついたのかっていうことも、その事実をもってしか語れないんじゃないのかなというところまで今、きておりまして。まず、ぜひですね、現状の杭、今の状況を調査したいというふうに考えています。以上であります。 日経ビジネス:日経ビジネスのオオニシと申します。浅野社長にぜひお答えいただきたいんですけども、旭化成といえば日本屈指の住宅メーカーでもあるわけで、そのグループ、御社およびその御社グループが施工したマンション、住宅っていうのはものすごい数が日本中にあると思います。で、その住宅に住んでる居住者の皆さん、全員が不安に思われてると思います。うちは大丈夫なのか。この横浜の件が特殊ケースであったとは言い切れないと思います。こういうずさんなことをほかでもやっていたんではないかという疑いは当然、高いお金を払って家を建てた人、マンションに住んでいる人、皆さん不安に思われてると思うんですが、そこに対して旭化成グループとしてどういうふうに応えていかれるのか、そういう不安をどう払拭されていかれるのか、お聞かせください。 浅野:旭化成を代表いたしましてヘーベルハウスにお住まいの皆さま、あるいは旭化成の製品を愛用していただいてる皆さんに、誠に申し訳ないことをしたと、本当に反省しております。 そして、まず居住者の皆さまの安全・安心を最優先に進める。そして、併せて原因究明を徹底して行うということをいたします。そしてまたヘーベルハウスにお住まいの皆さまには不安を解消するべく、工法の違い、あるいは私どもの設計・施工がきちっとしてるということをご説明、お問い合わせいただいた方には誠心誠意、説明してまいりたいと思います。とにかく私どもにこれまでいただいた信頼に感謝を申し上げるとともに、今回の出来事に対しては本当に、本当に深く反省しています。 司会:じゃあ後ろの。