【カワサキW230試乗】コイツはシンプルで軽快!ほどほどな18馬力の性能に和めるストリートモデル
W230の各部紹介
(ハンドルまわり) ■違和感のない位置にセットされるアップタイプのハンドル。オーソドックスな2眼メーター。左右スイッチボックスの操作系も奇をてらわないスタンダードなレイアウトで使いやすい (メーター) ■左の速度計内の液晶部には、オド、トリップ、時計をボタン切り替えで表示。右の回転計内には、FI警告、左右ウインカー、燃料警告、ハイビーム、ニュートラル、ETCインジケーター(ETC車載器はオプション設定)を表示 (燃料タンク) ■Wマークの立体エンブレムが付く、ティアドロップ型の燃料タンクは11L容量。丸みを帯びた全体に対し、ニーグリップ部はホールドに配慮した形状になっており、フィット感も良好 (ヘッドライトまわり) ■130mm径の高輝度 LEDヘッドライト。 ヘッドライト内はロー/ハイビームで上下に分かれるが、 両方にポジションランプを装備。ウインカーはクラシカルな雰囲気にマッチした大型の丸タイプ (シート) ■シートはライダー側が低くなり肉厚も薄くなるものの、尻が痛くなる印象はなかった。足着き性はいい反面、近めに感じるステップ位置との関係で、170cm以上のライダーだともう少し高いシートほうが具合がいいと感じるかもしれない (テールまわり) ■テールライト&ウインカーも、往年のWシリーズなど、クラシカルなカワサキモデルをイメージさせる意匠 (前輪まわり) ■ブレーキは、265mm径シングルディスクに片押し2ピストンキャリパーの組み合わせで、握り込むほどに必要十分な効力を発揮。タイヤはクラシカルなパターンのIRC製バイアスタイヤのGS-19を装着 (後輪まわり) ■ヒートガード付きのキャブトンタイプマフラーもクラシカルムードに貢献。中高回転に向かうほどに歯切れのよい単気筒サウンドを奏でる。リヤツインショックは、車載工具で5段階にプリロード調整が可能。標準は堅すぎず柔らかすぎずの設定で、きめ細やかな印象はないが不満のない路面追従性を見せる (ライディングポジション) ■身長173cm、体重76kgのライダーの乗車姿勢。アップハンドルにより上体はほぼ直立。シートとステップの距離は近めで、体格のいいライダーはヒザの曲がりが窮屈に感じるかも。両足接地ではカカトまでベッタリと地面に届く良好な足着き性 【カワサキW230主要諸元】 ■エンジン 空冷4ストローク単気筒OHC2バルブ ボア・ストローク67.0×66.0mm 排気量232cc 圧縮比9.0 燃料供給装置:フューエルインジェクション 点火方式フルトランジスタ 始動方式セル ■性能 最高出力13kW(18ps)/7000rpm 最大トルク19Nm(1.9kgm)/5800rpm ■変速機 6段リターン 変速比1速3.000 2速2.066 3速1.555 4速1.260 5速1.040 6速0.851 一次減速比2.870 二次減速比2.714 ■寸法・重量 全長2125 全幅800 全高1090 軸距1415 シート高745(各mm) キャスター27° トレール99mm タイヤF90/90-18 M/C 51S R110/90-17 M/C 60S 車両重量143kg ■容量 燃料タンク11L エンジンオイル─ ■車体色 パールアイボリー×エボニー、メタリックオーシャンブルー×エボニー ■価格 64万3500円 report●モーサイ編集部・阪本一史 photo●伊藤吉行、モーサイ編集部、カワサキ