【追跡】“日本式醤油”をインドへ!母国に“醤油作り”広めるインド人女性と日本の醤油メーカーが奮闘「将来的には他国にも輸出目指す」
日本の食卓に欠かせない調味料「醤油」が、世界でも注目を集めている。 農林水産省によると、醤油の輸出額は2023年に初めて100億円を超え、2025年には味噌とあわせて231億円の輸出額を目指しているという。 【画像】“日本式”醤油作りの方法は? そんな“日本の醤油”を求め、はるばるインドから日本を訪れ、醤油作りについて学ぶ女性について、「Live News days」では2023年9月に放送した。 日本独自の醤油製造技術を母国で広めたいと、夢を追って日本の醤油メーカーを訪れたのだが、その後2024年10月に、インドで初めて“日本式の醤油”が完成していたことがわかった。
世界で空前の“醤油ブーム”
和食が、2013年12月にユネスコ無形文化遺産に登録されてから約10年。 世界での日本食ブームに伴い、海外で日本の“醤油ブーム”が高まっている。 農林水産省によると、2023年には醤油の輸出額が初めて100億円を超え、2025年には、味噌とあわせて231億円の輸出額を目指している。農林水産省は農林水産物・食品の輸出拡大に向け、2025年までに2兆円、30年までに5兆円という輸出額目標を立てており、醤油と味噌をあわせた231億円は、2025年輸出目標額の全体の約1%に当たる。 また「しょうゆ情報センター」によると、日本の醤油メーカーによる海外工場での生産量は、2022年に約31万2000キロリットルに達した。2002年は約14万8000キロリットル、2012年は約21万2000キロリットルと20年間で倍以上、10年間でも約10万キロリットル増加している。 そんな海外での醤油需要が高まる中、世界人口1位の“スパイス大国”で、日本式の醤油を作り広めようとする1人の女性がいる。
“夢追う”インド人女性が来日
2023年9月、醤油生産量が全国1位の千葉県にある醤油メーカー「ちば醤油」に訪れたのは、インド人のアバンティカさん(32)だ。 彼女はインドの都市・ニューデリーで、日本食レストラン「KAMPAI」を経営している。 アバンティカさんの夢は、麹から作る日本独自の醤油を母国インドで製造し、自身の店で提供すること。 その夢を実現するため、来日したアバンティカさんは、大豆を蒸す作業や小麦を煎る作業など、醤油作りの一部工程を実際に体験し、「とても楽しくて、良い経験になった。おもしろかった!」と笑顔で語った。