老舗通販ブランド「日本直販」「悠遊生活」の2サイトが「nihonchokuhan」に統合
ギグワークス子会社の日本直販は10月2日、「日本直販オンライン」「悠遊ショップ」の2つのECサイトを「nihonchokuhan」に統合する。 「nihonchokuhan」は現在の「日本直販オンライン」ドメイン(www.666-666.jp)に統合する。統ECサイト統合で、新たなポイントプラグラム制度の導入と一部サービスは改定・終了。新たに新ポイントプログラム「日直ポイントクラブ」を導入する。
会員ランク制度を導入し、「レギュラー」「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」のランクに分ける。ランクに応じてポイント還元率の優遇や送料無料を特典として提供。ランクは、ユーザーの年間利用金額に応じて振り分ける。振り分けタイミングは毎月初。
2023年11月から展開している月額会員サービス「日本直販プレミアム会員サービス」は継続する。統合後は、プレミアム会員はポイントプログラムのランクの最上位に位置付ける。プレミアム会員の特典は「全商品5%割引」「送料無料」「ポイント4倍」「返品交換送料無料」となっている。 統合にあわせて割引サービスの終了、決済方法を改定する。これまで「日本直販オンライン」で提供していたメルマガ登録者向けの5%割引サービスは終了。決済方法については「分割支払い」の提供を終了する。統合後に利用できる決済方法は「代引き」「後払い(コンビニ・郵便局での一括振り込み)」「クレジットカード払い」「Amazon Pay」「楽天ペイ」「PayPay」となる。 統合とリニューアルに関し、各サイトに休止期間を設ける。「日本直販オンライン」は9月30日(月)12時00分~10月2日(水)12時00分。「悠遊ショップ」は9月30日(月)10時00分~10月2日(水)12時00分をそれぞれ休止期間とする。休止期間は前後することもあるとしている。 「日本直販」はテレビ通販やラジオ通販を中心に総合通販を展開する老舗通販ブランド。民事再生法の適用を申請した総通から通販事業をトランスコスモスが譲り受け、新設したトランスコスモスダイレクトが事業を継承。2013年1月にトランスコスモスダイレクトが社名を日本直販に変更し、2015年に日本直販をトランスコスモス本体に吸収合併した。 ギグワークスグループがトランスコスモスから日本直販事業を買収したのは2022年。トランスコスモスが日本直販事業を会社分割して新設した「日本直販」(2022年7月1日設立)の全株式を、ギグワークスの通販子会社である悠遊生活(老舗通販のイメンスが2022年1月に分社化して設立、ギグワークスが同年に買収した通販企業)が譲り受けた。その後、日本直販を存続会社として悠遊生活と日本直販が合併した。23年には日本直販の株式20%を、作詞家・音楽プロデューサーである秋元康氏の関係者4人に譲渡。同年9月から秋元氏が日本直販の総合プロデューサーに就任していた。 日本直販・悠遊生活ブランドでの総合通販を主体とするギグワークスの「デジタルマーケティング事業」の2023年10月期の売上高は63億7200万円(前期は18億3000万円)、セグメント損失は1億1200万円(前期は4600万円の赤字)だった。なお前期(2022年10月期)の業績は4か月間の変則決算。