洋服のデトックスで感じた清々しさと罪の意識。果たして捨てることなく家は片付けられるのか
#FRaUサステナ部のワークショップへ。善意と思って寄付した洋服の行方にショック
そんな時、タイミングよく「#FRaUサステナ部」で「使わなくなった洋服・雑貨をすてずにデトックス! “すてない循環”を学ぼう」という体験型ワークショップが開催されることを知った。 ぜひとも「捨てずにデトックス」の手段が知りたいと、早速、参加の申し込みをした。 そしてワークショップ当日。 会場に入り、席に着くとまもなく洋服などの繊維を循環させるためのプラットフォーム作りに取り組んでいる株式会社BPLabの渡邉桂子さんが、ファッション業界が抱えている問題点を語ってくれた。 渡邉さん「現在、地球を破壊している原因の第1位は石油です。そしてそれに次ぐ第2位が繊維・アパレル。つまりファッションであることを、ご存じでしょうか」 え……。 車や飛行機、発電所などの燃料でもある石油は、影響力が高いだろうと想像ができた。 しかし、洋服がそれに次いで第2位とは思ってもみなかった。 いやしかし、企業が売れ残りを、そして消費者が毎シーズンのように廃棄しているとしたら、不思議な話ではないかもしれない。 ファッションがこんなにも環境に負荷をかけていたなんて……。 “不要な洋服を寄付しよう”というポスターやインターネットの広告を目にすることがある。誰かのためになるならと、活動団体へ寄付をしたこともあった。 しかし渡邉さんによると、それら集まったすべての衣類が他国で迎合されているとは限らないということだった。 まず、日本から集まった衣類のほとんどは、私たちと体型が似ているアジア圏へ送られる。アジア諸国は暑い国が多いため、薄手の服が好まれる。 つまり、ダウンコートやセーターなどの冬服はほぼ需要がない。不要になった洋服は現地で焼却されるか、埋め立て地へ運ばれることも少なくないという。 おまけに、ビニール製のごみ袋に入ったまま埋め立て地に運ばれてしまうと、土に還ることもできない。 まさか、誰かの助けになると思っていた行為が、環境に負担をかけていたかもしれないとは、思ってもみなかった。