【パリ・グルメガイド2024】腕利きシェフの最旬ビストロ 3選
オリンピック・パラリンピックで盛り上がるパリといえばやっぱりグルメ! 今のパリを象徴する最旬のビストロをご紹介。『エル・ジャポン』2024年8月号より転載。 1€=170.28円(2024年7月22日現在)
Benjamin Schmitt Restaurant(バンジャマン・シュミット・レストラン)@南ピガール
滋味あふれる伝統料理とモダンなタッチの皿を堪能 ル・ムーリス、タイユヴァン、ロワゾー・ブラン(ペニンシュラ・パリ)など名店で経験を積んだバンジャマン・シュミットが今年オープンした店。土地に敬意を表し、伝統料理と現代風にアレンジした料理を提供。名物は白インゲン豆とガチョウのコンフィを煮込んだカスレの発祥地、カステルノーダリー風カスレ。ニンニク風味のハーブ、アイユ・デ ・ズルスの繊細なエマルジョンをふっくらさせたエスカルゴ、パリパリのタルトレットに合わせた前菜、タンザニアのコーヒーを用いたエアリーなチョコレートムースもシェフ自慢の皿。ワインリストには主に自然派が約600種類並び、国外のセレクションも充実。 内装も料理同様、新旧ミックスがコンセプト。シェフ自ら探したヴィンテージ家具が素敵。
バンジャマン・シュミットシェフ。
野生のエスカルゴのタルトレット、アイユ・デ・ズルスのエマルジョン18€。
トゥールーズ南東の街、カステルノーダリー風カスレ35€。「パリでは珍しいカスレは自信作。ぜひ味わってくださいね」とシュミットシェフもイチ押し。 Benjamin SchmittRestaurant 41, rue Catherine de la Rochefoucauld, 75009 Paris
Brasserie Des Prés(ブラッスリー・デ・プレ)@サンジェルマン・デ ・プレ
地産の食材にこだわるキュイジーヌ・ブルジョワーズ ローカルの良質な食材を用いる伝統料理「キュイジーヌ・ブルジョワーズ」を軸に、油分や塩分を控え、現代人の味覚に合うレシピを考案するブラッスリー。パリに4店のブラッスリーを開いたヌーヴェル・ガルドグループがオデオン駅に近い石畳のパッサージュ沿いに、昨年6月オープンした。 「食材はパリ近郊の産地から直送のものが多いです。マヨネーズなどのソースはもちろん、ソーセージなどシャルキュトリー(加工肉)はほぼ自家製。ポロネギのヴィネグレットソースは伝統的な家庭料理ですが、ハーブやクルトン、ソースなどを工夫してシンプルながらおいしく仕上げます。上質なサレルス牛のタルタルは味つけも好評」とシェフ。伝統の味を求める人々で、3フロアある店内はいつも満席!