ネオシンガーソングライターSGが目指すもの「人が生きていくためのBGMになりたい」
SGの音楽のルーツとは?
――今回、ぴあに初めて登場していただくということで、SGさんの音楽のルーツも少しお聞きしたいなと思いまして。 ルーツ……難しいですね。 韓国にいるときはK-POP、特にBIGBANGのG-DRAGONさんが大好きでめちゃめちゃ影響を受けていました。 日本に来たときには、寮に住んでいたんですけど、その寮の友達が、ビジュアル系のバンドが大好きだったんですよ。で、バンドに触れてかっこいいじゃん、と思って、ビジュアルメイクして学校に行ってました(笑)。それぐらい好きだったんですけど、音大に入って自分がバンドを組むことになったタイミングで、RADWIMPSだったりを初めて聴いたんです。 ――そこで、なんですね。 そうなんですよ。チューニングはドロップBじゃないと音楽じゃない、と思ってたんです。ビジュアル系あるあるだと思うんですけど、あんな重低音じゃないと聴けない!と思っていました。でも、バンドをやるからには先輩たちの曲を聴いた方がいいということで、一通り聴いて、あとは洋楽もずっと好きで。音楽のルーツをたどれば、母親がソプラノをやっていた人で、家にはずっとレコード盤が流れてたんです。クラシックとか。父親はQUEENが好きでした。昔はQUEENの良さがわかってなかったんですけど、バンドをやり始めて、かっこいいな!と思いましたね。そこら辺からUKロックだったりにも触れていくようになった感じです。 なので、ルーツって何ですかって言われても難しいんですよね。 ――音大に入られてから、一気に広がったんですね。 めちゃめちゃ広がりました。バンドをやり始めて曲を自分で作るようになってから気がついたんですけど、一つの曲だけ聞いてると、やっぱりその曲になっちゃうんですよね。だから広げなきゃ、って無理やりこじ開けた感じもします。 ――制作されていく中で音楽に対する思いなど、変化した部分はあるんですか?どういうものを届けていきたい、だとか。 これは確固たるものがあるんです。自分が音楽を作っていく上で、誰かにただただ届けるとかじゃなくて、人が生きていくためのBGMになればいいな、って思っていたんですよ。 人の人生の中で音楽って、意外と大きい存在だと思うんです。その中の1曲、1アーティストであれば、十分だな、と思って。音楽は無限にあるし、誰が何を好きであろうがそれはそれで人の自由だし、というところに1人いる人間として愛されたいな、と思って制作しています。