熟年離婚の可能性が高い夫婦が年末年始に「やっていない」こと3つ
その2:相手への「褒め言葉」が出てこない
「おはよう」「おかえりなさい」といった挨拶。「ありがとう」「助かったよ」といったお礼や感謝の言葉。 これらも夫婦間の愛情を測るバロメーターです。挨拶やお礼がない夫婦は冷え切っていると断定できます。そしてこれらの言葉とともに夫婦関係を測るのが、相手への「誉め言葉」の有無。 じつは挨拶やお礼の言葉は、意識をしなくても反射神経で口をつくこともあります。心がまったくこもっていない「ありがと」や「はいはい、おはよう」を聞いたことがありませんか? 「誉め言葉」は自分から相手のいいところを観察して探さないと口からは出てきません。そして、相手のいいところを探すことは、欠点を探すことより数倍労力がかかります。 その証拠に、今、頭の中にパートナーのいい点と悪い点を10個ずつ思い浮かべてみてください。おそらく、いい点よりも悪い点のほうが瞬時に頭に浮かぶでしょう。 相手のいいところは、かけら程度でも愛情がないと見つけられないのです。それをわざわざ言葉にして誉める行為も、相手へのリスペクトがないとできません。ハードルがとても高いのです。 すなわち、相手への愛やリスペクトの証拠が「相手への誉め言葉」。となると熟年離婚をする夫婦の間に「誉め言葉」がまったく存在しないのは納得いただけるでしょう。
その3:大掃除など協力が必要な作業で協力しない
ちょうどこのシーズンで言うと、「年末の大掃除」が典型的な「夫婦が共同でやる面倒な作業」の例です。 まず「夫婦が何かを共同でやる」ということが億劫になるのは、夫婦仲が冷えている証拠。なぜなら一緒に何かをしようとするには、事前に分担など予定を合わせるところから始まり、実際の作業中も相談や協力をするなど、濃密なコミュニケーションが必要になります。事前の買い物や、道具がどこにあるかの確認など二人で動くことが山積み。 「そんなコミュニケーションが必要なことはやりたくない」というのが、不仲な夫婦の普通の姿です。そしてその共同作業が「大規模な掃除」のような「できれば外注したい面倒な作業」であれば、なおさらやりたいとは思わないでしょう。 とくに「家の掃除」というのは、これからの自分たちの生活環境をよりよくするという、「未来に向けた作業」になります。自分たちの未来にパートナーと一緒にいる姿を想像できない夫婦は、家の中が汚れていたり、散らかっていることに無関心になりがちです。むしろ「私がきれいにしても、こいつが汚す」という苛立ちを芽生えさせる場合もあり。 つまり、年末に大掃除をする/できる夫婦は、自分たちが一緒に過ごす未来のために、面倒な作業を一緒に行うことをいとわない夫婦であり、離婚とは無縁。逆に大掃除をしない夫婦は、自分たちが一緒に過ごす未来に関心がない、離婚予備軍と言えるのです。 「エアコンの掃除手伝ってよ」「金払って業者に頼めばいいじゃん」――この会話が成立したら、結婚観のすり合わせをする時期かもしれません。