はやぶさ2が地球に帰還へ JAXA会見(全文2)やはり、自然は本当に面白い
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12日午後2時から記者会見を開き、小惑星リュウグウでのミッションを終えた探査機「はやぶさ2」の地球への帰還について説明した。 【動画】はやぶさ2が地球に向けリュウグウ出発へ JAXAが会見 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「はやぶさ2が地球に向けリュウグウ出発へ JAXAが会見(2019年11月12日)」に対応しております。 ◇ ◇
「さよならリュウグウ」キャンペーン
吉川:それから2つ目。「なぜなに『はやぶさ2』」と書いてありますが、これは以前もやったんですが、Twitter上でリアルタイムで皆さんからの質問にプロジェクトメンバーが回答するというイベントです。これは11月16日の土曜日ですね。なるべくお子さんとか学生さん、生徒さんなども質問しやすいように今度の土曜日の午後3時から4時半という1時間半にわたって、プロジェクトメンバーがTwitterを見ながら、どんどん回答をするということですので、これはぜひ多くの方から質問をいただければと思います。 以上がアウトリーチでして、最後のページになりますが、今後の予定はもうすでにありましたように、あしたリュウグウ出発。11月の18から19にかけて姿勢がイオンエンジン運転姿勢に変わりますので、この時点でリュウグウが観測できなくなるということになります。 あと、次回の記者説明会は今のところ12月19日の午後ということで予定しております。詳しいことはあとでご連絡したいと思います。
「何もかも皆懐かしい地球」に帰る
久保田:それでは説明会最後になりますけれども、宇宙科学研究所、國中所長からのメッセージということで、別紙の資料になりますけれども久保田より読み上げさせていただきます。 「はやぶさ2」はこれまでに小惑星ランデブー、小惑星の科学観測、探査ロボットの分離放出と表面データ取得、第1回タッチダウン、人工クレーター生成、第2回タッチダウン、それから探査ロボットおよびターゲットマーカーの分離による小惑星の重力分布計測等と多くの成果を創出しました。小惑星近傍の全てのミッションを成し遂げ、いよいよ「はやぶさ2」探査機は転舵し、復路となります。目指す天体は太陽系第3惑星。これからイオンエンジンを点火し、最大推力で全速前進、「何もかも皆懐かしい地球」に帰ります。帰還運用も確実に実施し、地球にサンプルを持ち帰ります。さまざまな挑戦への成功が、今後の多くの宇宙科学・探査計画を推し進める契機になると信じております。國中均。ということで、所長のメッセージを紹介させていただいました。 司会:説明は以上となります。これから30分程度、質疑応答の時間とさせていただきます。質問がある方は挙手の上、司会の指名をお待ちください。指名された方、ご所属とお名前をおっしゃっていただき、質問をお願いします。 津田:ちょっとその前に。せっかくというか、われわれプロジェクトメンバーとしてもこのリュウグウを離れるというのは、ある意味、ちょっと大変さみしいところもありまして、このあと帰還をきちっとやっていこうという思いと今、半々の気持ちです。1年半、大変お世話になったリュウグウを皆さんにも見ていただきながらこの記者会見進められればと思いますので、質問があれば資料は切り替えますけれども、リュウグウの風景をご覧になりながら、ぜひ、残りの質疑を進めさせてください。すいません。 司会:では、名残惜しみながらリュウグウの姿を。質問をいただきたいと思います。質問がある方は挙手をお願いいたします。じゃあ一番前の男性の方にお願いします。そのあと、その斜め後ろの女性の方にお願いします。