予選突破した不調の“侍短距離陣”は400mリレーで巻き返し金メダルを獲得することができるのか…“本命”米国予選落ちで混戦模様
当初イメージしていたよりも“優勝ライン”は下がることが予想される。一方で8チームの実力差はさほどない。金メダルのチャンスという意味では過去の世界大会よりも大きいといえるかもしれない。 皮肉にも日本は個人種目を予選敗退してしまったことで、リレーに向けての調整期間が十分にあった。磨いてきたアンダーハンドパスもまだまだ攻めることができるし、100m予選を走った選手たちの調子も数日前より上がってきた印象だ。それからアジアのライバル・中国が予選トップタイムをマークしたことも刺激になっている。 テレビインタビューでファイナルへの決意を聞かれた山縣は、「決勝ではチーム一丸となってベストレースをしたいと思うので、応援よろしくお願いします!」と力強く答えた。 決戦は本日の夜(22時50分)。世紀の“大逆襲”はあるのか。無観客の新国立競技場から4人の侍たちが、大きな感動を届けてくれることを期待したい。 (文責・酒井政人/スポーツライター)