学校給食が「食べられない子」の不登校や会食恐怖症というリスク…カウンセラーが親へ勧める「3つの手紙」とは
子どもの食の心配ばかりしないで済むように
実際に先生の協力を求めてみた親御さんからのメッセージをご紹介します。 ―― 息子の担任の先生との個人面談でのことです。この4月から息子を受け持っていただいている先生も、偏食の息子への関わりに不安を持たれているかと思い、給食の際の関わり方の参考にしていただこうと、「我が子の食のトリセツ」をお渡ししました。受け取ってもらえて、嬉しく思いました。 この「我が子の食のトリセツ」を参考に先生も見守ってくださり、おかげで息子は今年度に入り、体調を崩すこともなく、食べられるものもだいぶ増えてきました。 私自身も、息子のことばかり心配せずに、自分が機嫌よくいられるように意識しています。息子の食の心配ばかりせずに過ごせるのは9年ぶりです! それがとても嬉しくて清々しい気分です。ここまで自分を切り替えられたのは、“コミュニケーション次第で子どもは食べられるようになる”と教えてもらえたからです。 ―― 先生に相談するのは親御さんとしても勇気のいることだと思います。しかし、先生の協力を得られると、お子さんの学校生活がよりいっそう充実したものになることが期待できます。そのために、「3つのお手紙」をぜひ参考にしてみてください。 *** 『食べない子が変わる魔法の言葉』では、「食べない子」の気持ちに寄り添いながら、家庭でどのように好き嫌いを減らしてけばいいかについても、具体的なアドバイスを複数紹介している。 学校の先生と協力しながら子どもの不登校や会食恐怖症のリスクを減らすことができれば、無理のない偏食の解消にもつながるだろう。 山口健太 一般社団法人日本会食恐怖症克服支援協会代表理事。株式会社日本教育資料代表取締役。「食べない子」専門の食育カウンセラー。「食べなくてもいいカフェ」発起人。教員に給食指導のノウハウを紹介する『月刊給食指導研修資料(きゅうけん)』代表・編集長。人前で食事ができない「会食恐怖症」の当事者経験を活かし、「食べない子」が変わるコミュニケーションノウハウの第一人者として、延べ3000 人以上の相談を受ける。給食、食育関係者のための研修会、講演会の依頼が全国から絶えない。岩手県盛岡市出身。著書に『マンガでわかる 食べない子が変わる魔法の言葉』『食べない子が変わる魔法の言葉』(辰巳出版)、『会食恐怖症を卒業するために私たちがやってきたこと』(内外出版社)、『「吐くのがこわい」がなくなる本』(ダイヤモンド社 )など。 X:@kaishoku123 Instagram:@shokuiku123 きゅうけんHP:https://kyushoku.kyo-shi.co.jp/ 協力:辰巳出版 辰巳出版 Book Bang編集部 新潮社
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