クリスマス、忘年会、歳末セール…年末に向けてやりたい「出費対策」
「年賀状じまい」の文言印刷で先回りして出費を減らす
年賀状印刷なども早割の締め切りは11月中のことがほとんど。忙しいから、面倒だからと後回しにせず、早めに印刷依頼を済ませてしまいましょう。 とはいえ、そもそも年賀状を送るのかということについてもこの機会に見直してもいいかもしれません。なぜなら、2024年10月1日から郵便料金が改定されており、はがき代はこれまでの1枚63円から1枚85円へと大幅値上げになっています。早割で印刷料金が安くなったとしても、はがき代そのものがそれを上回って高くなっているかもしれません。 ですから、今回、年賀状印刷を依頼する際に、「時代の流れもあり、来年より年賀状によるご挨拶を控えさせていただくことにしました」といった「年賀状じまい」の文言を入れてしまうのもおすすめ。来年以降の出費を減らすことができます。
生鮮食品はふるさと納税や歳末イベントを活用
大晦日や三が日に食べる生鮮食品などは、12月に入ってからでよいので、しっかりと購入タイミングを見極めましょう。 というのも、大手ネットショッピングサイトでは、12月の特定の時期に歳末イベントを開催するのが恒例となっています。楽天の場合、毎年12月19日頃から「楽天大感謝祭」が開催されます。カニや海老といった海産物やすき焼き用のお肉などはこのタイミングで購入しても十分間に合いますし、ポイントも最大で10倍つくので、その分、お得に買い物ができます。 ふるさと納税の控除の上限までの枠を年末まで残しておき、年末年始の生鮮食品を、ふるさと納税を活用して準備するのもひとつの方法です。そのタイミングで寄付した場合でも年内に届くかどうか、いつまでに寄付すれば年内に届くのか、記載をしっかり確認したうえで、ベストなタイミングで寄付を行いましょう。 なお、ふるさと納税の控除の上限額は、1年間の収入合計が増えればその分、増えます。12月の賞与が想定していたよりも多かった場合には、ふるさと納税の控除の上限額自体も増えているかもしれません。年末のタイミングで再度、シミュレーションをしてみるのもおすすめです。 年末年始は1年を締めくくり、気持ち新たに新年をスタートするための大切な時期です。楽しみや醍醐味はそのままに、工夫をすることで上手に出費を減らしていけるといいですね。
大竹 のり子(ファイナンシャルプランナー/株式会社エフピーウーマン代表取締役)