大谷翔平の32号“ゴジラ超え”を全米はどう称賛したか「シーズンまだ半分」「自打球にトレーナー呼ばず」
さらに「彼はただのオールスターの打者、投手というだけでなく、野球において最も速い選手の1人でもある。大谷の素晴らしさは、この先、より多くのチームを二刀流選手の育成に向かわせるのかもしれない。これらの選手の何人かは成功するかもしれないが、大谷の能力に匹敵するような選手を想像するのは難しい。優れた二刀流選手は、1世紀に一度現れる。大谷のような選手はそうした類いの1人となる」と続けた。 地元紙も当然のように大谷を絶賛した。 オレンジカウンティレジスター紙は、大谷の本塁打について、「89球を投げた翌日にラインナップに入った大谷は、1回にポテンヒットを放って、2得点を奪うエンゼルスに活気をもたらした。5回に打席が回ってきた時は同点だった。ロドリゲスとの対戦で、大谷はファウルボールを彼の足首と膝に当て、両方ともに打席を外して足を引きずった。それから彼は433フィート(約132メートル)の本塁打を右翼席に放ち、エンゼルスにリードをもたらした」とレポート。 エンゼルスのジョー・マドン監督の「彼がどれだけタフかということだ。彼はトレーナーを呼ばなかった。何もできることはない。彼はその場に残り、きちんと理解して本塁打を放ってみせた」というコメントを紹介し、2度の自打球に弱みも見せずに本塁打を放った大谷のタフネスぶりについて特記した。また同紙も大谷の32号が松井氏の持っていた日本人選手のシーズン最多本塁打記録を更新することになったことを忘れずに伝えている。 MLB公式サイトも「大谷が32号で松井を抜く」との見出しを取り、松井氏の祝福メッセージを紹介した。 「大谷が水曜日にまたも歴史を塗り替えた。松井は2004年のヤンキース時代に162試合で最多記録の31本を打ったが、大谷は信じられないことに81試合目で、この記録を破った」と、その量産スピードに注目。 「大谷の本塁打は、前夜に力強く7イニングを投げ、打者としても4打数1安打でタイムリー二塁打を放ち勝利を収めた後にもたらされた。これは最近20試合で15本塁打を打っている大谷の素晴らしい活躍の一端となる」と続けた。 またマドン監督が、大谷の本塁打量産の理由を「我々はスペシャルな野球選手について語っている。私は(後半戦は復帰する)マイク(・トラウト)が、(大谷の)後ろの打順を打つことになるだろうから、大谷が後半戦で何をするのか見つけ出すことに興味を抱いている。彼がなぜこれだけの本塁打を放っているかというと、それは彼がストライクゾーンを広げない能力を新たに手にしたからだ。それがすべてのパワーのもととなる」と分析したことを伝えた。 同サイトはレッドソックスの敗戦を伝える別記事の中でメモリアルアーチを被弾したロドリゲスの「大谷にチェンジアップでいこうとして真ん中高めにコントロールミスをしたところを彼は激しく叩いた」というコメントを紹介している。 オースターゲームまで残り3試合。大谷に先発登板予定はないが、どこまで本塁打数を伸ばすのか注目が集まる。