阪神“サイン盗み疑惑”の真相は…「やるわけないやろ。ボケ!」暴言飛ばした矢野監督と男をあげた21歳“侍戦士”村上宗隆
ヤクルト-阪神戦(6日、神宮球場)で場内を騒然とさせる事件が起きた。阪神が4点リードで迎えた5回二死一、二塁の攻撃で、左腕の田口麗斗が佐藤輝明に初球を投じる直前に、二塁走者の近本光司が膝に置いていた左手を横に真っすぐに伸ばして停止。その後、膝の上に戻した左手をまた1度、2度、シュッシュッと動かす不自然な行為をしたのだ。キャッチャーの古賀優大は、インコース高めにミットを構えていた。まるで打席の佐藤にそれを教えるような伝達動作にも見えた。佐藤はインコース攻めに苦しんでいるという状況もある。 それを見たヤクルト三塁手の村上宗隆は、佐藤にコースを伝達する違反行為だとの疑惑を抱き、左手のグローブで、近本を指して審判にアピールした。投球は、外角低めに外れてボールになったが、その村上の指摘に阪神のベンチが激怒。矢野監督と井上ヘッドコーチが大声で怒鳴った。 「ごちゃごちゃ言うな」 「絶対やってへんわ。アホ、ボケ!」 どちらが言った言葉かは不明だが、矢野監督が「やるわけないやろ。ボケ!」と罵声を飛ばしたことはハッキリと映像で確認できた。 暴言を浴びせられた村上は、矢野監督と井上ヘッドをにらみつけて三塁ベンチへ向かってノシノシと歩を進めた。 すると「動くな!こら!」と阪神ベンチからまたヤジが飛ぶ。三塁コーチの藤本敦士と塁審が立ちはだかり村上を止めたが、試合はストップ。ネット前で審判団を挟んで矢野監督と高津監督が協議することになった。興奮した矢野監督は喧嘩腰で“逆ギレ”して高津監督に向かっていった。両監督はオーバーアクションを交えて口論。 「こっちもやるぞ」という高津監督の声まで聞こえた。審判団から「紛らわしいことはやめてくれということですよ」となだめられ矢野監督はベンチに下がったが、一触即発の異様なムードのまま、約4分間、試合は中断した。 報道によると試合後、矢野監督は、疑惑を真っ向否定。高津監督は多くを語らなかったという。 結局、佐藤は捕邪飛に倒れ、この回、阪神は無得点に終わった。 果たして真相はどうなのか。