英語圏VTuberグループ「ホロライブEN」2度目の全体ライブで見せた国境と次元を超えた盛り上がり――オフィシャルレポート公開
ステージ転換で多様なパフォーマンスを繰り広げたDAY1
そしてIRyS、セレス・ファウナ、オーロ・クロニー、七詩ムメイ、ハコス・ベールズの5人からなるPromise全員が登場し、今年6月に発表されたばかりのユニット曲「Our Promise」をライブ初披露。リッチなオーケストラサウンドと伸びやかな5人のハーモニーが、悠久の時を経ても色あせることのない“約束(Promise)”への想いを描き出す。続いてセレス・ファウナがソロで歌ったのは、ジャパニーズシティポップの名曲「真夜中のドア~Stay With Me」(松原みき)。ファウナの憂いを帯びたボーカルも素晴らしいのはもちろん、サビで観客が大合唱するほど、海外でもこの楽曲が浸透しているようだ。 そしてステージが近未来風の装いにチェンジすると、ワトソン・アメリア、古石ビジュー、フワワとモココが登場して魔法少女ソング「ふしぎ・プルプル・プルリン・リン!」(宍戸留美)を夢と可愛さいっぱいにパフォーマンス。この楽曲はアメリアが2022年に行われたホロライブの全体ライブ『hololive 3rd fes. Link Your Wish』でソロ歌唱したものだが、かわいい後輩たちと共にニューヨークで再度披露することとなった。 次に登場したのは、オーロ・クロニー、こぼ・かなえる、戌神ころねのリージョンを跨いだコラボレーションで、こぼのソロ曲「HELP!!」を披露。ラップパートも織り交ぜたクールな楽曲をシックに乗りこなす3人のバランスが絶妙だ。日本ではサメちゃんの愛称で親しまれているがうる・ぐらは「ワールドイズマイン」(Supercell)をソロで歌唱。“世界でいちばんおひめさま”というフレーズや“Ahhhh!”とかわいらしく吠えるパートなど、まるで彼女のためにしつらえたようなマッチングぶりで、初音ミク好きの彼女らしいナイスな選曲。 ライブのクライマックスに向けて、この日の最高潮とも言える盛り上がりを見せたのが、CHADCASTこと森カリオペ、IRyS、ハコス・ベールズのトリオに古石ビジューを加えた4人による「BLUE CLAPPER」のカバー。ホロライブ5期生がhololive IDOL PROJECT名義で歌うこの楽曲は、タイトル通りクラップパートをたっぷり含んだライブの定番曲で、歌詞は日本語ながら海外のファンにも馴染みは深いようで盛大なクラップ音が会場に鳴り響く。 そしてライブはついに最後の楽曲へ。ステージ後方がせり上がると、登場したのは、ホロライブEnglishのメンバー15名。この日の本編ラストを飾ったのは、もちろん今回のライブに向けて制作されたテーマソング「Breaking Dimensions」。歌詞にはMyth、Promise、Adventの各ユニットの名前や楽曲のフレーズが織り込まれており、15人がソロパートを歌い継ぎながらひとつの楽曲へと昇華していく。 だがDAY1公演はここで終わらなかった。観客の熱狂的なアンコールに応え、物語の続きが始まる。スクリーンに映し出されたのは、ホロライブEnglishのメンバーたちの過去を振り返るスペシャルムービー。彼女たちとの思い出の日々が胸に去来するなか、「Together to the future」というメッセージが映し出され、再び15人がステージに立つ。DAY1公演の本当のラストナンバーとなったのは「Connect the World」。 ホロライブEnglish初の全体ライブ『hololive English 1st Concert -Connect the World-』のテーマソングにして、最初の全体曲だ。作編曲はホロライブ初の全体曲「Shiny Smily Story」と同じ中野領太が手がけたこともあり、同曲のフレイバーを含んだ華やかなメロディーと開放的なサウンド、メンバーたちの希望に満ちたユニゾンボーカルが、会場だけでなく配信を通じて世界中の気持ちをひとつにコネクトしていく。彼女たちとの未来が明るいものであることをすべてのファンに確信させて、DAY1公演は終幕した。