【個別株を選ぶ前に!】プロが必ずチェックする20の情報とその見方
# 12.企業の成長率
過去数年間の売上高、営業利益、純利益の成長率を分析することで、企業の成長性を評価できます。特に、新興企業や成長産業においては、高い成長率が期待されます。ただし、過去の成長が将来も続く保証はないため、市場環境や競合状況も考慮に入れる必要があります。特に長期投資では年単位でどのように成長しているのかもチェックすべきだと思います。
# 13.流動比率と当座比率
流動比率は、流動資産を流動負債で割ったもので、短期的な支払い能力を評価します。一般的に、流動比率が200%以上であれば安全とされています。当座比率は、流動資産から在庫を差し引いたものを流動負債で割ったもので、より厳格な短期支払い能力の評価となります。
# 14.1株当たり純資産(BPS)
BPS(Book-value Per Share)は、自己資本を発行済み株式数で割ったもので、一株当たりの純資産を示します。BPSが増加している企業は、内部留保を積み増しており、財務の健全性が向上していると判断されます。
# 15.株主資本比率
株主資本比率は、自己資本を総資産で割ったもので、企業の資本構成を評価します。この比率が高いほど、自己資本による経営が行われており、財務の安定性が高いとされます。一般的に、株主資本比率が50%以上であれば財務体質が健全と判断されます。
# 16.企業の格付けと信用リスク
信用格付け機関が公表する企業の格付けは、財務の健全性や債務返済能力を評価する上で有用です。格付けが高い企業は、資金調達コストが低く、経営の安定性が高いと評価されますので、格付けや目標株価等が変わると株価に影響があります。格付けは過去の情報に基づくため、最新の動向にも注意が必要です。
# 17.業界平均との比較
企業の財務指標を分析する際には、業界平均や主要な競合他社との比較が重要です。同じ指標でも、業種やビジネスモデルによって適正値は異なります。例えば、資本集約型の製造業とサービス業では、適切なROEや負債比率が異なります。同業他社と比べてどうなのかと言うところは押さえておきたいところです。
# 18.経営指標と非財務情報
財務指標だけでなく、企業の経営戦略、ガバナンス体制、ESG(環境・社会・ガバナンス)への取り組みなどの非財務情報も重要です。これらは、長期的な企業価値やリスク管理に影響を与えます。ホームページを見てチェックすることも大切だと思います。