【個別株を選ぶ前に!】プロが必ずチェックする20の情報とその見方
# 7.自己資本利益率(ROE)
ROE(Return on Equity)は、純利益を自己資本で割ったもので、株主が投資した資本に対してどれだけの利益を生み出しているかを示します。ROEが高い企業は、株主資本を効率的に活用して利益を上げていると評価されます。経済産業省が公表した通称「伊藤レポート1.0」ではROE8%以上を最低限の目標として日本企業に求めており、一般的に、ROEが10%以上であれば優良企業とされます。
# 8.総資産利益率(ROA)
ROA(Return on Assets)は、純利益を総資産で割ったもので、企業が保有する全ての資産を使ってどれだけの利益を生み出しているかを示します。ROAが高い企業は、資産の効率的な活用ができている、効率的な経営ができている企業だと判断されます。ROAとROEを併用することで、企業の財務レバレッジの影響を評価できます。
# 9.配当利回り
配当利回りは、一株当たりの年間配当金を現在の株価で割ったものです。高配当の企業への投資は安定した配当収入を求める投資家にとって魅力的で人気がありますね。ただし、高配当が持続可能かどうか、配当性向(純利益に対する配当金の割合)が高すぎないかを事前に確認することが重要です。
# 10.負債比率とD/Eレシオ
負債比率は、総負債を総資産で割ったもので、D/Eレシオ(Debt to Equity Ratio)は、総負債を自己資本で割ったものです。企業の財務リスクを評価するために用いられる指標となり、負債比率やD/Eレシオが高すぎると、金利上昇や経営環境の悪化時に財務の安定性が損なわれる可能性があるので、さらっとで良いので見ておきましょう。
# 11.営業キャッシュフロー
営業キャッシュフローは、企業の本業による現金の流れを表すものです。営業キャッシュフローが安定してプラスの企業は、日々の事業活動からしっかりと現金を生み出していると考えられ、財務の健全性が高いと評価できるといえます。キャッシュフロー計算書を分析することで、利益計算だけでは見えない、現金の流れを掴むことができます。