新NISA「つみたて投資枠」で「月3万円」投資したら30年間でいくらになる?
2024年から新NISAが始まりました。筆者はFPとして働いていますが、2024年に入ってからお客様の資産運用にまつわるご相談は大幅に増加しました。 ◆【シミュレーション】新NISA「つみたて投資枠」で積立投資「月3万円×年率3%×30年間」でいくらになる? 資産運用に注目が集まっている一方で、興味はあるものの、NISA制度そのものをあまり理解できていない方も意外と多いのではないでしょうか。 本記事では新NISAの変更点を再確認していきながら、「月3万円」運用した場合の資産運用シミュレーションをご紹介します。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
【新NISA】旧NISAからの変更点4つ
旧NISA制度も非課税というメリットが大きいことから注目されていましたが、新NISAはバージョンアップされ、より魅力が高まっています。 新旧NISA制度では、何がどのように変わっているのでしょうか。 旧NISA制度をおさらいしながら、注目の変更ポイントを確認していきます。 ●旧NISA制度をおさらい まずは旧NISA制度をおさらいしておきましょう。 旧NISA制度には、「一般NISA」と「つみたてNISA」の2種類があります。 旧NISAの「一般NISA」 ・年間非課税枠:120万円 ・非課税保有期間:5年間 ・投資可能商品:上場株式、投資信託など 旧NISAの「つみたてNISA」 ・年間非課税枠:40万円 ・非課税保有期間:20年間 ・投資可能商品:投資信託やETF ●新しいNISA制度を確認 次に、2024年1月からバージョンアップした新NISA制度を確認しましょう。 新NISA制度では「成長投資枠」と「つみたて投資枠」が設けられ、両方を併用することが可能です。 新NISAの「成長投資枠」 ・年間投資上限額:240万円 ・非課税保有期間:無期限 ・投資対象商品:上場株式・投資信託など 新NISAの「つみたて投資枠」 ・年間投資上限額:120万円 ・非課税保有期間:無期限 ・投資対象商品:投資信託やETF 非課税保有限度額(総枠):1800万円(うち成長投資枠1200万円) ※枠の再利用が可能 ●新NISA制度の4つの魅力とは? 新旧それぞれのNISA制度について確認してきました。 では、新NISA制度になり、より魅力的になった点はどこでしょうか。 特にポイントとなるのは以下の4点です。 1.「成長投資枠」と「つみたて投資枠」が併用可能になる 2.年間投資上限額が増える 3.非課税保有限度額(総枠)が新設される 4.非課税保有期間が無期限になる 旧NISA制度では「一括投資」か「積立投資」のどちらか一つを選択する必要がありましたが、新制度では両方を併用できるため、限度額内で効率的に資産運用が可能になります。 また、年間投資上限額が一括投資で2倍、積立投資で3倍に増加し、特に積立投資では毎月10万円の積立が可能になります。 さらに、非課税保有期間が無期限化されることで、長期投資に適した運用が可能となります。