『光る君へ』ロスのあなたに、今だから話せる裏話。道長が左手を布団の外に出していたのは…。打毬の試合をまひろは見ていなかった?
雅な平安絵巻で1年にわたって私たちを楽しませてくれた大河ドラマ『光る君へ』が、2024年の12月15日、ついに最終回を迎えました。『光る君へ』ゆかりの地や行事を紹介しつつ、平安文化に関するあれこれを綴ってきたこの連載も、いよいよラスト。締めくくりとして、『光る君へ』のスタッフやキャストが集合したファン垂涎のイベント「最終回パブリックビューイング&スペシャルトークショーin京都」の模様をレポートします。 今回は、吉高由里子さん、柄本佑さんらを迎えたスペシャルトークショーをお届けします。現在の心境、今だから明かせる撮影の裏側、最終回のシーンの解説など、12月29日のスペシャル番組でも放送されなかった部分を中心にまとめました。貴重な裏話をお楽しみください。 【写真】最終回の放送前に、上賀茂神社へお参りした吉高さんと柄本さん * * * * * * * ◆会場の熱気に驚く吉高さん 前半の「プレトーク」を終え、『光る君へ』最終回(BS放送)のパブリックビューイングに参加した脚本家の大石静さんは、最終回の放送を見届けたあと、万雷の拍手を浴びて再び登壇。司会のNHK京都放送局・岩槻里子アナウンサーに感想を問われると、「言葉にならないですね」とぽつり。「私たちのチームはよくがんばったなと思います」と、ドラマに関わったすべての人を称えました。 そして後方の扉が開き、聞き慣れたあのテーマ音楽に乗って、主演の二人が登場。会場全体が高揚感に包まれます。 盛大な拍手と歓声に応えながら、客席の中央をゆっくりと進む吉高さんと柄本さん。さっきまでスクリーンのなかにいた二人が目の前にいるとあって、観客のみなさんの熱量もマックスに。 大石さん、制作統括の内田ゆきさんに迎えられ、壇上に上がった二人は、まず大石さんとハグ。「びっくりしました!みなさんの熱気で、この空間の気温が高い!」と、吉高さんの笑顔が弾けました。 こうして並んでみると、脚本、制作統括、チーフ演出、そして主演俳優がすべて女性! 女性による、女性のための大河ドラマであったことを再認識させられます。(ただし、客席には男性の姿も目立ったことを付け加えておきます)
【関連記事】
- 『光る君へ』はイチかバチかの賭けだった!脚本家・大石静と監督が明かすドラマの誕生秘話、月のシーンに込めた驚きのこだわりとは
- 『光る君へ』の衣装はこうして生まれた!衣装デザインの知られざる舞台裏。シースルー単を着た和泉式部役・泉里香さんの意外すぎる感想とは
- 『光る君へ』皇太后となった彰子が藤壺を出て移った枇杷殿跡は京都御苑に。今の京都御所より240年以上も古い紫宸殿が、あの仁和寺にあったとは!
- 『光る君へ』のまひろの檜扇のルーツとは? 扇を使った雅な遊びや京舞の至芸に、大久保佳代子さんも感動!『芸能きわみ堂』の京都ロケで『源氏物語』の世界にふれる
- 『光る君へ』であかね(和泉式部)を妖艶に演じる泉里香さん。放送が始まってからのキャスティングに驚きつつ、役名にご縁を感じて