「No Means No」。女性が自分を守るために知っておきたい、3つのバウンダリーリストとは?
2. 身体的境界線
身体的境界線とは、他人が自分の体に触れる範囲や方法を自分で決める権利。これはすでにパートナーシップを築いた親密な関係においても重要であり、互いに尊重し合うことが求められる。たとえば、相手がどれだけ近くに立つことが許されるか、抱きしめられることが快適かどうかなど、さまざまな身体的な境界線がある。 身体的な境界線を守ることは、個人の自己肯定感を高め、ポジティブな自己イメージを保つ要因ともなる 。親密な関係を築く中で自分が快適と感じる身体的な距離を認識し、互いの境界線を守ることで相互信頼が育まれていく。 このような質問を自分にしてみて、身体的境界線を把握しよう。 1. 話しているときに近づきすぎてくると圧迫感を感じる? 2. 肩や背中を急に叩かれるのは不快? 3. お尻や胸など、パーソナルな部分に触れられても大丈夫? 4. 体に触れられるタイミングや場所は、自分で決めたい? 5. 手をつなぎたくなるタイミングはどんなとき? 6. マッサージなどで強く触られるのが苦手? 7. 公共の場でスキンシップを取られると恥ずかしい? 8. 自分の頭や髪の毛を触られるのは苦手? 9. 初対面で体を密接に近づけられるのが嫌? 10. 太った、やせた、こうしたらよい、など自分の外見についてコメントされるのは嫌?
3. 感情的境界線
感情的境界線は、感情的に自分が嫌だ、ここまでしか許せないという限界線のこと。親密な関係では、相手と感情をシェアすることが求められるが、自分の境界線を越えてしまうとストレスになってしまう。たとえば、相手の期待に応えようと自分の心を押し殺してしまう経験をしたことがある人は多いだろう。 だからこそ、自分の感情的な境界線を守ることは、我慢せず、"対等な関係"を築くことにもつながる。反対に、感情的な境界線が曖昧になると、共依存をしたり過度な自己犠牲をしたりしてしまい、長期的な関係を築けなくなりがち。 以下のような質問を自分にしてみて、感情的境界線を言語化してみよう。 1. 信頼関係ができてからじゃないと悩み事は話したくない? 2. 相手の愚痴や感情をすべて受け止めるのは疲れる? 3. 自分の考えや意見を否定されると傷つく? 4. 相手が感情的になったり口論になったりすると、まずは距離を置きたくなる? 5. 親しくなる前に深刻な悩みを打ち明けられるのは重く感じる? 6. 恋人が他の人と二人きりで出かけるのは嫌だ? 7. 自分の感情に余裕がないときは他人の相談に乗りたくない? 8. 友人や恋人との関係で「無条件のサポート」を期待されるとプレッシャーを感じる? 9. 意見や感情を共有するのは、信頼できる少数の人とだけにしたい? 10. 恋人の過去の恋愛体験を聞きたくない/聞かれたくない?