「No Means No」。女性が自分を守るために知っておきたい、3つのバウンダリーリストとは?
自分がする・されると嫌なこと=境界線。
境界線は、「自分の好きなこと・嫌いなこと・限界」を指し、自分と他人を分ける境のこと。英語ではBoundary(バウンダリー)と言い、"個の確立"を大切にする欧米の文化では一般的に浸透している概念。 この境界線を理解するには、まずは「自分がする・されると嫌なこと」「この一線を越えてしまったら自分が自分自身ではなくなってしまうこと」を明確にすることから始まる。そうすることで、自分のイエスも浮き彫りになる。 境界線には、身体的、性的、感情的の3種類がある。自身の境界線を理解し、それを他者が尊重することで、健康的な関係が築かれて自分の人生や体に対する自己決定権が保障される(※)。具体的にどんなものがあるか見てみよう。
1. 性的境界線
性的境界線は、個人が性的行為に同意するか、そして性的行為のどこまでが自分の許容範囲であるかを決定する境界線。メディアやAVなどが長年女性に押し付けて来た期待やジェンダーロールに縛られないためにも、女性ははっきりとした性的境界線を確立することが重要。 性的境界線が尊重されないとき、人はストレスやトラウマを抱えてしまう。パートナーとの間でこの境界線についてオープンに話し合い、双方が同意することで、心身ともに満たされた関係が築ける。 まずは自分が性的にされて嫌なことを自問自答してみよう。 1. 同意なしにスキンシップをされるのは苦手? 2. 性的関係をもつときにされると嫌なことは? 3. パートナーが他の人と手をつなぐ、キスをするなどを「浮気」と捉える? 4. 性的な写真や内容を含むメッセ―ジを送られると不快? 5. 性的な話題は苦手? 6. デートの初期段階で性的な関係を求められるのは嫌? 7. パートナーが自分の目の前でAVを見るのは嫌? 8. パートナーが他の人の性的魅力を話すのは嫌? 9. 相手に性的な過去について聞かれるのは嫌? 10. パートナーの過去の性的経験は聞きたくない?