3度目の緊急事態宣言 菅首相が会見(全文1)解除は状況を総合的に考えて判断
北海道の現状をどう分析しているか
司会:それでは幹事社以外の方からご質問いただきたいと思います。ご質問を希望される方は挙手をお願いいたします。こちらで指名させていただきますので、マイクにお進みください。なるべく多くの方にご質問いただくためにも、質問は1問ずつ簡潔にお願いしたいと思います。ご協力お願いいたします。北海道新聞、【サトウ 00:19:19】さんからお願いします。 北海道新聞:北海道新聞のサトウです。総理にお伺いします。政府は飲食の場を急所と定めて中心に対策を打ってきましたが、今回、1年前のゴールデンウイークと同様、人の流れの抑制という強い措置への転換を迫られました。飲食中心のまん延防止措置の効果がなかったとは言いませんが、変異株の拡大の懸念がある中、この間、毎週末対策強化を迫られたことを考えると、この判断は誤りだったのではないでしょうか。見解をお伺いします。 もう1つあります。すいません。まん延防止措置に関連して、感染者が急増する北海道も適用の要請検討を表明しました。北海道の現状をどう分析しているか、近々の適用もあるのかどうかと併せてお伺いします。 菅:まず北海道については日々緊密な連携を取っており、来週火曜日から21時までの時間短縮、これを行うというふうに聞いております。いずれにしろ連携しながら感染拡大を食い止めていきたい、このように思います。 それで、今回の緊急事態宣言に至ったという過程の中で、先ほど私も申し上げましたとおりに、やはり変異株が大阪、兵庫を中心として約8割でありますから、拡大が大きく続いてるというそういう中で、若い人が感染する方が非常に今回、多いのが特徴でありまして、若い人から家庭に帰って家族に、というそうしたことを考えたときに人流を止める必要があるという尾身先生をはじめ、専門家の先生方のご指摘の中で今回、取らせていただきました。先生からもよろしいですか。
間違いなく新しいフェーズに入った
尾身:ご質問は、前は飲食の場というのを中心にやってたのを今回は人の流れということで、なぜ変えたかということだと思いますけども、私は基本的には変異株のこともあって、今の日本の状況は間違いなく新しいフェーズに入ったと思います。 それには幾つか理由がありまして、1つは感染の場が多様化しているということであります。それから今、総理もおっしゃったように、変異株の影響もあって感染がしやすくなっていると同時に、比較的若い年齢層でも重症化しているというようなこともあります。今、ここまで感染が広がってきますと、いわゆる飲食店での時短というのはこれからももちろん重要ですけど、実は人と人との接触の機会をなるべく避けるということが今、一番求められていると思います。そういう意味では商業店の休業要請というようなものは実は人と人の接触の機会をできるだけ避けるための環境づくりということだと思いますので、今回はこういう状況になってますので、人と人の接触の機会をできるだけ避けるということが、私は最大の目標だと思います。 司会:それでは日本テレビの天野さん、どうぞ。