3度目の緊急事態宣言 菅首相が会見(全文1)解除は状況を総合的に考えて判断
自粛疲れはピークに。国民にどう協力を求めるのか
日本テレビ:日本テレビの天野と申します。よろしくお願いします。総理にお伺いします。今年に入り4カ月中、およそ3カ月は緊急事態宣言かまん延防止等重点措置が発出されています。また、それらの措置を求めるたびに、ここで感染拡大を抑えると述べられてきましたが、結果的に現在出ているまん延防止等重点措置の効果の検証も行われないまま緊急事態宣言を選択されました。先ほど若い世代での感染を抑制するとおっしゃっていましたが、その若い世代に影響力のある歌手の野田洋次郎さんら著名人が、今回宣言なんて聞く気になれないと吐露するなど、措置の対象地域の国民の自粛疲れはピークに達しています。今回の緊急事態宣言の効果を最大化するためにも、総理はあらためてこのような国民感情にどのように向き合い、どのように協力を求めていくお考えでしょうか。お願いします。 菅:冒頭申し上げましたけれども、宣言の発出に当たり、再び多くの方にご迷惑をお掛けします。特に政府の今日までの対策にご協力いただいて自らさまざまな対策を取ってきてくれた方、そしてクラスターの発生をしてない、そうした方にも今回、人流を止めるために制約を強いられる結果になったことについて、大変申し訳なく思っております。 感染対策を実効のあるものにしていくためには、そうした皆さんにも再度協力をお願いしなきゃならない、このことについて、私、先ほど申し上げたとおりであります。 ただそこもできるだけ短い期間と思いまして、このゴールデンウイークという休みの期間を活用させていただいて、短期にそうした人流を止めさせていただきたい、そういうふうに思ってます。こうした新しい、今日、発出をしました緊急事態宣言対策にも国民の皆さんにぜひもう一度、ご協力をお願いしたい、そういう思いであります。先生、尾身会長からもよろしいでしょうか。
前よりも踏み込んだ提案をした
尾身:はい。先ほど重点措置を発出するから、今回、3回目の緊急事態宣言になったということですけども、私はこれはこの感染症は実はゼロにすることは、感染をゼロにすることはできないので、以前からリバウンドが起きるということを申し上げていました。従ってこれからも私はリバウンドの予兆を早く見つけるということで、実は4月15日に、私ども分科会はなるべく早く予兆を見つけて、重点措置の強い対策を打つタイミングについて、前よりも踏み込んだ提案をさせていただきましたので、これから、また必ず、一度下がっても必ず来ますから。それが大きな医療逼迫にならないように、早く、特に重点措置については機動的に先手を打つということでぜひ私どもが提案させていただいた、タイミングを打つ指標というのをつくりましたから、それを各自治体は参考にしていただければと思います。 司会:それでは奥の列から、ドワンゴの七尾さん、お願いします。 【書き起こし】3度目の緊急事態宣言 菅首相が会見 全文2に続く