長机&コンセント供給に記者大歓喜! 光る広報の気遣いと変わり始めた報道陣、NHK紅白歌合戦2024取材の裏側
最終日:12月30日
リハーサル最終日となる12月30日は17時ごろに受付が始まり、19時ごろ終了の流れに。この日は水森かおりさんの音合わせ、コメント取材。そして司会の伊藤沙莉さん、有吉弘行さん、橋本環奈さん、鈴木奈穂子アナウンサー、紅白制作統括の大塚信広チーフ・プロデューサー(CP)が登場し、取材に応じました。 大塚CPは星野源さんの楽曲変更について「反響がありましたので、それを受け止めて」触れながら、「自信を持ってお届けできると思います」とコメント。 演出については「これまで発表したものが全てです。楽しんでいただければと思います」としつつ、本番ではB'zが「おむすび」の主題歌「イルミネーション」を中継の形で披露後に、サプライズでメインステージに登場。「LOVE PHANTOM」「ultra soul」のメドレーを披露するという演出でNHKホールに集まった観客が総立ちとなったほか、お茶の間を大興奮させるなど、日本の大晦日を大いに盛り上げました。
光るNHK広報の気遣いと、変わり始めた報道陣
今回も「今、リハーサルが押しているという情報が入りました」「15分巻いて始まる可能性があります。皆さんの近くにいらっしゃった記者の方で姿の見えない方がいらっしゃったら教えてください」「もし巻いて始まったらご都合が良くないという方はいらっしゃいますか」と随時、報道陣を気遣っていたNHK広報チーム。 紅白本番に向けて大道具が運ばれるなど文字通りバタバタしていた待機スタジオ周辺ですが、外には「取材中 お静かに」とのはり紙が貼られるなど、取材に差し支えが出ないようにとの配慮もされていました。 またコメント取材時も終了直後に「NHK広報○○です。先ほどのコメント取材での回答ですが、正しくは○○となります」といった訂正・補足も非常にスピーディーに入り、さすがの対応力に驚かされました。 そしてこうしたやり取りの中で個人的に驚いたのが「報道陣のヤジの減少」です。コロナ禍以前の紅白取材といえばカメラマンからアイドルに向けて「もっと笑って!」などの怒号が飛ぶ場面も少なくありませんでしたが、今年は「はい、いい感じですよ~! かわいく撮れてます~!」など態度がかなり軟化。前述のように情報の訂正・補足が入っても以前のように不満を口にする人はおらず、大きな混乱はありませんでした。 また紅白本番に向けてのレイアウト変更が必要なため、取材終了後はなるべく早くスタジオから退出する協力を求められますが、ここでも報道陣はきびきび対応。本来は一刻も早く記事を配信させたいところですが、取材終了5分後にはほぼ全メディアが退出を完了させていました。