「おひとり3080円」「品数も少なめ」…。フランス発祥の高級カフェチェーン・PAUL(ポール)の高級モーニングの”超正直な感想”
カヌレは小さいのに高い焼き菓子の代表選手で、「PAUL」では1個税込367円。特に安いなと感じる、ローソンですら税込171円します。 つまりは「カヌレは小さくて物足りないけど、たくさん食べるのは財布事情が許さない。一度でいいからお腹いっぱいカヌレを食べてみたい」という夢を持つ人にとっては、「PAUL」のモーニングビュッフェは穴場です。 食べ放題は元を取りたい派の人は、カヌレを8個食べればペイできます。ただしその独特のもっちりした歯応えで満腹中枢を刺激しまくるので、前半にカヌレを食べ過ぎると、他のメニューまで食べきれないことになるかもしれません。
そして今回、もっとも驚いたのがクレームブリュレ。柔らかめのプリンの上の砂糖をバーナーで焦がしたものがクレームブリュレなのだろうという認識が覆されました。 「PAUL」のクレームブリュレは、思っていた以上にクリームが液体です。クリームシチューぐらいのとろみのテクスチャーで、その表面をカリカリのカラメルが覆っています。 大皿からスプーンでお皿に取り分けると個体を保てず、でろーんとなってしまいますが、そのお味ときたら!
生クリームと卵黄のこっくりした味わいに、たっぷりのバニラビーンズの芳醇な香りがプラスされ、そこに焦げたカラメルの香ばしさが加わり、もったり濃厚かつ、がっつり甘くて、しっかりおいしい。 ホイップデコレーションもなくフルーツもない、見た目はいたって質素なスイーツなのですが、食べるとめちゃくちゃ贅沢な味わいです。 ■食べておいしい、雰囲気も楽しい 「PAUL」のモーニングビュッフェは、食事はもちろんのこと、お店のムードやスタッフの接客の良さも魅力です。
黒白のチェッカーパーケットに、アンティークなディスプレイがあちこちにほどこされた内装。ビュッフェブースは、おちついた飴色でツヤピカの天板と黒いアイアンの1本脚のテーブル。簡素だけれど趣味がよく、居心地の良い空間に仕上がっています。 スタッフのユニホームの黒白ボーダーのTシャツと白いベレー帽が、フランスの水兵さんのよう。ほどよくカジュアルでほどよくスタイリッシュです。 スタッフの気配りと目配りが行き届き、ビュッフェブースのお皿は頻繁に交換されて常にフレッシュだし、サーブし損ねて大皿からテーブルや床に落ちた料理はあっという間に片付けられ、気分良くビュッフェを楽しめるのです。