「おひとり3080円」「品数も少なめ」…。フランス発祥の高級カフェチェーン・PAUL(ポール)の高級モーニングの”超正直な感想”
肉系のメニューはソーセージだけですが、グラタンやキッシュは具沢山で、生クリームやバターがたっぷり使用されており、なかなかの食べ応え。 ただしこってりメニューではあるものの、「肉汁ブシュブシュのハンバーグにたっぷりデミグラスソースをかけたやつ」とか「焼肉に濃厚甘辛ニンニクタレをからめたやつ」の対極にある、素材の味を大切にした優しい味付けで仕上げてあります。 美しいラグビーボール型のプレーンオムレツは欲しい分だけサーブするのですが、中央は半熟でトロトロの絶妙な仕上がり具合。スープは1種類のみですが、しっかり炒めた甘い玉ねぎと、マッシュルームの香り、ベーコンの塩味がふわりと香る、シンプルだけどリッチな味わいです。
■フランスのおいしいクロワッサン そして看板メニューのクロワッサン。フランス輸入の生地から焼き上げているそう。高級パンっていうと、バターと砂糖がたっぷり入っていていい風に言うと濃厚、つまりは重めの印象があったのですが、「PAUL」のクロワッサンは、軽い食感が特徴です。 表側のクラスト部分はザクザクカラリとして、歯触りも軽快で香ばしい味わい。内側のクラム部分はパンの層が年輪のように美しく、空気をたっぷりと含んでふわふわもっちり。
クロワッサンのおいしさを表現する際に「バターがたっぷりで……」というのがグルメ記事の定番なのですが、「PAUL」のクロワッサンはバターは控えめ。甘さも控えめというか、クロワッサンを甘くする気がそもそもないというか……。 しっかりと小麦粉の旨みを味あわせてくれる仕上がりで、なんだかちょっと日本の手作りパン屋さんのクロワッサンとは一線を画すおいしさがあります。 ■カヌレ好きの夢、カヌレ食べ放題 「PAUL」のモーニングビュッフェを全種類少しずつ食べたのですが、なかでも「これはお得だな」と感じたのがカヌレとクレームブリュレです。