「夫の様子がおかしい...」不倫が発覚した時、真っ先に取るべき行動
「相談されて話を聞いていたら、いつの間にか深い関係になってしまった」。不倫に陥る男性からよく聞く話ですが、それによって大きな傷を負ったいわゆる"サレ妻"はどう向き合っていけば良いのでしょうか。夫婦問題カウンセラーの河村陽子氏が、「夫婦関係修復メソッド」でお答えいたします。 ※本稿は、河村陽子著『うちの夫を「神夫」に変える方法』(青春出版社)の一部を再編集したものです。
経験者は語る!夫に不倫されたとき、やってはいけないこと
夫に不倫された妻のことを「サレ妻」といいます。ネットから生まれた言葉で、最近ではドラマのテーマになるなど、多くの人に知られるようになりました。派生して、「サレ夫(不倫された夫)」「シタ妻/シタ夫(不倫した妻/夫)」という呼び名もあるようです。 妻である自分とかわいいわが子がいるのに、なぜ?と自問自答し、自分の落ち度を責めたかと思えば猛烈な怒りに震え、身を裂かれるような悲しみから逃れることができなくなってしまいます。 私自身、夫に7年も不倫された経験がありますから、サレ妻の気持ちはものすごくわかります。 私のところにはたくさんのサレ妻たちがご相談にみえます。皆さん憔悴しきっているか、強い怒りが煮えたぎっているのが目に見えるようなご様子です。 そんな妻たちにお伝えするのは、まずはゆっくり休んでほしいということです。不倫は、現場を見てしまうなど、突然露呈する場合もありますが、「何だかおかしい」とピンとくるところから始まり、夫の言動や状況証拠から総合的にクロとなることも多いもの。 みなさん、疑心暗鬼の期間が長く、疲れ切って身も心もボロボロです。「こんな状況で休むなんてできない」と思われるかもしれませんが、心身ともにひどいダメージを受けているときは必ず休んでください。
心の傷が深いときは行動を起こさない
夫の不倫がわかって大ショックを受けると、しばらくの間は、いわば心の中は大ケガをして体中から大量の流血状態です。 家のこともやらなければいけないし、育児は何があろうとしなければならないし、仕事もあるので、表面上は滞りなく生活するしかないのですが、心は大ケガを負っています。ケガをしたら傷を治し、痛みを癒やす時間が必要ですね。 心に深手を負っているときに夫と無理に話し合おうとしても、うまくいくはずがありません。ましてや離婚に向けて行動を開始するなどもってのほか。「半年は動かない」と心に決めてください。 夫のスマホを見てしまうのは、やりがちなことです。 サレ妻だった私自身の話ですが、夫の母親が体調を崩して入院し、自宅で一人で生活をしている義父のお世話に通っていたことがありました。夫は仕事が忙しいからとノータッチ。まあ、出張も多いし忙しいのはわかる。ここは嫁の私がやるしかないと、仕事も家事も育児もしながら頑張りました。 ところが不倫発覚後、あのとき、もしや......と夫のスマホを見たら、女性と食事に行ったり旅行に出かけたりしていたんですよ!これにはマジでブチ切れました。 もうひとつ、私が荒ぶる鬼と化した経験をご紹介しましょう。 夫不在のある晩、娘がお腹が痛いと泣き、薬を飲ませるなどして看病していた私。ところが、夜中の2時になっても泣きやまなくて不安になり、夫にメールしたけれどまったく返信がありません。 救急車を呼ぶか迷った末、娘を車に乗せて救急病院へ。レントゲンを撮ったり点滴したりで、帰宅したのは朝方の4時か5時頃だったと思います。 大事には至らなかったのですが、思い返せば、その大変なときに夫は女と一緒にいたわけです。これはサレ妻脱却した現在でも、ちょっと怒っているほど鬼化しました!