森保Jに激震…吉田麻也、三笘薫、室屋成、古橋亨梧を怪我で欠く陣容でW杯アジア最終予選の中国、サウジ戦を勝ち抜けるのか?
長くデビューが待望されてきた三笘は、敵地で昨年11月17日に行われたオマーン代表戦の後半開始から登場。得意のドリブルで左サイドを切り裂き、同36分に生まれたMF伊東純也(28・ヘンク)の決勝ゴールをアシスト。9月の初戦で苦杯をなめさせられたオマーンに雪辱を果たした日本を、3連勝での2位浮上に導いた。 オーバーエイジとして参戦した昨夏の東京五輪でもキャプテンを務めた吉田は、アジア最終予選でも全6試合に先発フル出場。最終ラインを束ねるだけでなく、2度のワールドカップを経験したベテランとして精神的な支柱も担ってきた。 「ピッチ上もそうですけど、ピッチ外でもいろいろな選手に声をかけて、経験のある選手と若手を融合させるために間に入り、チームをまとめてきてくた」 ピッチを離れたところでの吉田の仕事ぶりを、森保監督も感謝の思いとともに振り返った。 吉田はメディアに対しても、アジア最終予選で1勝2敗と出遅れ、チームや指揮官に批判が集中していた状況下で、選手たちもそれを見聞きすると見越した上で的確なコメントを何度も発信。チームの結束を高め、絆を強める力に変えてきた。 2位以内が無条件でカタール行きの切符を手にするアジア最終予選で、グループBの日本は首位のサウジアラビアに次ぐ2位につけるも、3位のオーストラリア代表との勝ち点差はわずか1ポイント。繊細で気配りも利く性格の吉田を欠いた陣容で、特に5勝1分けと無敗で首位を快走するサウジアラビアを迎える第8戦へ大きな不安を残す。 それでも「アクシデントや想定外の事態を乗り越えていった先に、目標を達成しなければいけないと選手たちには常々言ってきた」と振り返る森保監督は、ホーム2連戦へ向けて努めて前を向いた。 「オレがやってやる、と意気込む新たな選手が出てきてくれるという楽しみもある。より多くの選手が今回のアジア最終予選を経験しながら、日本の総合力で勝っていくという意思を全員で共有していきたい。麻也がいままでしてきたことを他の選手も見ているので、チームが一丸になって戦えるように全員で雰囲気作りをしていきたい。新たにレベルアップできるはずなので、起こったことをすべてポジティブに変換していきたい」