高校サッカーで頂点極めた”大型新人”MF松木玖生はFC東京で定位置を勝ち取れるのか…「監督の色に合ったプレーで個の力を出し勝利に貢献したい」
第100回全国高校サッカー選手権を圧倒的な強さで制した青森山田のキャプテン、MF松木玖生(18)が15日、加入が内定していたFC東京の新体制発表会に参加した。 学校行事の関係で青森市の学校内からオンラインで参加した松木は「タイトル獲得に貢献したい」とルーキーイヤーへの抱負を語り、ストロングポイントを問われると「守備力と前への推進力、ボランチでも得点を決められるところ」と即答。先の選手権と同じボランチでの定位置奪取に目標を定めた。 背番号は空いているなかから選んだ「44」に決定。沖縄・国頭キャンプには20日前後から合流予定で2月18日のJリーグ開幕戦(対川崎フロンターレ・等々力陸上競技場)での先発出場を狙い、アルベル・プッチ・オルトネダ新監督へアピールしていく。
アルベル新監督にボランチ勝負をアピール
青森山田の攻守を司るエースとして聖地・国立競技場で頂点に立ってから5日。緑を基調とした母校のユニフォームを青赤のそれに変えた松木が、表情を引き締めながらFC東京での第一声を発した。 「このユニフォームに袖を通して、今シーズンからしっかりと結果を残したい気持ちでいっぱいです。まずはプロのスピードに慣れるのが一番大事で、その上で自分の特長である守備力や前への推進力、得点に絡むところを常に意識していきたい」 1年生のころから海外志向が強く、昨年の全国高校サッカー選手権後には渡欧してリヨン(フランス)などの練習にも参加した。 一転して卒業後のFC東京加入が発表されたのは同10月上旬。理由は長谷川健太前監督が掲げていた堅守速攻スタイルにあったと松木は言う。 「堅守速攻が自分自身のプレースタイルに、ボックス・トゥ・ボックスを武器にするところにすごく合うイメージがあったので」 しかし、成績不振の責任を取る形で長谷川前監督は直後に退任。クラブの経営権を取得したIT大手のミクシィのもとで臨む今シーズンの船出を2020シーズンからJ2のアルビレックス新潟を率いていたスペイン出身のアルベル新監督に託すことになった。