映画好きなら観ておきたい! 2024年公開の「ベスト映画」4選。デミ・ムーアや、アンジーなど大物セレブがスクリーンに
2024年は、映画界にとって輝かしい一年となった。複雑で力強い女性主人公を中心に据えた作品が会話の中心を占め、エイジズム(年齢差別)、主体性、女性の性や欲望といったテーマに果敢に挑んだ。『Emilia Perez(原題)』や『All We Imagine as Light(原題)』、『ANORA アノーラ』、『The Substance(原題)』など、カンヌ国際映画祭でのヒット作を見ただけでもそれはわかる。 【写真】2024年公開のベスト映画19選をもっと見る さらに、ホラーやサスペンスといった、従来であれば女性は従順な脇役に追いやられていたジャンルでも、ついに逆転現象が見られ、『MaXXXine(原題)』では女性のセックスワーカーが連続殺人鬼と対峙し、ゾーイ・クラヴィッツの監督デビュー作であるサイコスリラー『Blink Twice(原題)』は見知らぬ島でサバイブする女性グループを中心に描いている。 他には、ゼンデイヤ主演の2作品、壮大なSF2部作『デューン 砂の惑星 PART2』と、テニスを舞台にしたセクシーなドラマ『チャレンジャーズ』や、不朽のブロードウェイミュージカル『Wicked』を映画化した『ウィキッド ふたりの魔女』なども注目を集めた。では、2024年のベスト映画リストを厳選してご紹介。
『チャレンジャーズ』
ルカ・グァダニーノ監督(『君の名前で僕を呼んで』、『ボーンズ アンド オール』など)は、ゼンデイヤをヒロインに迎え、テニスコートを舞台とする本作で、愛の微妙なニュアンスを探求した。 ゼンデイヤ演じる元人気プロテニス選手タヒは、親友同士の男子テニス選手のアート(マイク・ファイスト)とパトリック(ジョシュ・オコナー)を同時に愛してしまう。テニス用語でラブは、「ゼロ」のことを意味するが、本作では愛を中心に登場人物たちが翻弄され、複雑で究極の三角関係に発展する。
『ウィキッド ふたりの魔女』
1900年のL・フランク・ボームによる小説『The Wonderful Wizards of Oz』を再考し、グレゴリー・マグワイアが1995年に書いた小説『Wicked』を原作とした同名のミュージカルは、ブロードウェイで初上映されて以来、カルト人気を誇る。 そんな大人気ミュージカルを映画化。欧米では11月に公開(日本では2025年3月公開)され、すぐさま大ヒットを記録した。2部構成のファンタジー映画で、監督はジョン・M・チュウ。シンシア・エリヴォ(エルファバ)とアリアナ・グランデ(グリンダ)が対照的な2人の魔女を演じ、ジョナサン・ベイリー、ボウエン・ヤン、ミシェル・ヨーなどが共演する。