キヤノンITS、ローコード開発プラットフォーム「WebPerformer」の新バージョン
キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は、開発生産性向上とリリーススピードを強化したローコード開発プラットフォーム「WebPerformer(ウェブパフォーマ)」の新バージョンの販売を12月25日に開始した。 新バージョンは、業務システムの迅速なリリースと円滑な運用を支援する機能を強化。さらに、UI/UXの向上を目指し、SPA(Single Page Application)のウェブアプリケーション開発効率を高める新機能も追加している。 具体的には、新バージョンから、WebPerformerで開発したウェブアプリケーションをコンテナ上で稼働できるようにした。コンテナは、ウェブアプリケーションの実行環境を効率的に一貫して管理するための仕組みで、ウェブアプリケーションの動作に必要なパッケージを含む環境を提供する。OSやインフラへの依存を最小限に抑え、開発環境から本番環境間へのリリーススピードを向上させるほか、オンプレミスやクラウドなど異なる稼働環境間で移行が容易になる。また、コンテナを管理するオーケストレーションツールを活用することで、ウェブアプリケーションの利用による負荷状況に応じてオートスケールを実現でき、例えば年末調整時の人事ポータルなどで負荷を分散させるスケーラブルな業務システム運用が可能となる。 SPAのウェブアプリケーションを開発するための「UIエディタ」機能に、ウェブアプリケーションでの画面項目やボタンの動的制御機能、ダイアログ画面の表示機能などを新たに追加し、利用者のUI/UXをさらに向上させる改良を行った。 ワークフローシステムを簡単・スピーディに構築できるツール「WebPerformerWf」とキヤノンマーケティングジャパンが提供する、電子帳簿保存法に対応しながら業務のデジタル化を加速する書類保管クラウドサービス「DigitalWork Accelerator」の連携が可能となった。WebPerformerWfで申請・承認を行った請求書や領収書などの電子取引データをシームレスに連携し、検索要件を担保した形での長期保管を実現する。 税別価格は、WebPerformer ユーザライセンスが360万円から、WebPerformer SI開発ライセンスが150万円から。