森保J合流の久保建英が語ったスペインでの変貌と自信
コパ・アメリカを含めたフル代表での通算成績は7試合、266分間のプレーで無得点。直近の活動となっている昨年10月のカタールワールドカップ・アジア2次予選は、ホームのモンゴル代表戦をベンチで見届け、敵地のタジキスタン代表戦では後半42分からようやくピッチに立った。 ただ、トップ下で南野拓実(現リヴァプール)、2列目の左サイドで中島翔哉(FCポルト)、そしてマジョルカでも主戦場とした右サイドで堂安律(現アルミニア・ビーレフェルト)らがファーストチョイスだった1年前とは違う、という自負が久保の胸中にはみなぎっている。 それでも決して驕ることなく、中盤のポジション争いに関しては挑戦者だという意識を強く抱く。その上で、ポルトで試合から遠ざかっている中島が選外となっている状況でカメルーン代表戦、そして同じ会場で13日に行われるコートジボワール代表戦に臨む覚悟はできている。 「立場を約束された選手は誰もいないと思っていますし、少なくとも自分はその一人ではない。大前提として自分は攻撃の選手なので、一番は攻撃でプラスアルファを求められている。ただ、いまのサッカーに特別な選手もいない。(チャンピオンズリーグで)優勝したバイエルン(・ミュンヘン)であれだけの選手たちがみんな走って、守って、攻撃もしていたように、自分たちもレベルの高い選手たちがレベルの高いプレーをやれるチームになっていけたら、と思っています」 大きな期待を背負いながら、昨シーズンのラ・リーガ1部で5位に入ったビジャレアルへのステップアップを果たした今シーズン。5試合を終えたリーグ戦ではすべて途中出場が続き、3日に行われた直近のアトレティコ・マドリード戦では後半40分からの出場にとどまった。 おそらくは忸怩たる思いを胸中にしのばせているだろう。それでもマジョルカ時代から代表に招集されている間は、所属クラブに関する質問をシャットアウトしてきた久保は、今回も同じスタンスのもとですでに気持ちを切り替えている。 例えば初招集から待望されてきた代表初ゴールについて問われると「うーん、ストレートな質問ですけど」と前置きした上で、こんな言葉を紡いでいる。