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なぜ20歳のDF菅原由勢は森保ジャパンに初選出されたのか?

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THE PAGE

 今年初めての日本代表の活動となるオランダ遠征に臨むメンバー25人が1日、日本サッカー協会から発表された。ユトレヒトのスタディオン・ハルヘンワールトで9日にカメルーン、13日にはコートジボワール両代表と、ともに観客を入れない状態で国際親善試合を行う。  新型コロナウイルスの関係でメンバー全員がヨーロッパ組となる、史上初めてのケースとなったなかで東京五輪世代の20歳、DF菅原由勢(AZアルクマール)がただ一人、初めて選出された。オンラインで記者会見に臨んだ森保一監督は、菅原をメンバーに加えた理由をこう語っている。 「東京五輪チームの活動のなかで、彼のプレーやオフ・ザ・ピッチのところを見て評価させてもらいました。今回の(ヨーロッパ組だけという)招集条件のなかでチームを編成するときに、将来的にフル代表へ十分に絡んでくるであろう、という期待を込めて彼を招集しました」  現状ではオランダから日本に帰国した場合、2週間の待機が政府によって設けられている。必然的にJリーガー勢の招集が難しい状況で、森保監督はヨーロッパ組だけで、なおかつ東京五輪世代となる1997年1月1日以降に生まれた若手も融合させるチーム編成を検討してきた。  今遠征に招集された25人のなかで東京五輪世代は7人。すでにフル代表で実績を積んでいるDF冨安健洋(ボローニャ)、MF堂安律(アルミニア・ビーレフェルト)、そしてMF久保建英(ビジャレアル)らが名前を連ねた一方で、菅原に関しては期待値が込められた抜擢と言っていい。  もっとも、今年6月に20歳になったばかりの菅原は、すでに世界の舞台で大きな悔しさを味わい、成長への糧に変えている。2017年10月にインドで開催されたFIFA・U-17ワールドカップに臨んだ若き日本代表22人のなかに久保、そして名古屋グランパスU-18所属だった菅原も名前を連ねていた。

 森山佳郎監督に率いられた日本はグループリーグを突破し、決勝トーナメント1回戦でU-17イングランド代表と激突。最終的に大会初優勝を果たしているイングランドと90分間をスコアレスで終えたものの、もつれ込んだPK戦で涙をのんだ。菅原は1番手でPKを成功させていた。  イングランドは日本戦を除いた6試合を全勝、総得点23に対して失点6と圧倒的な強さを発揮。準決勝でブラジルを3-1、決勝ではスペインを5-2とまさに力でねじ伏せて頂点に立った。同世代の最強軍団に食らいついたという結果は、しかし、彼らを満足させるものではなかった。攻撃陣の中核を担った当時16歳の久保は、インドから帰国したときにこんな言葉を残している。 「この仲間たちと5年後、10年後に代表を背負って、一人でも多く一緒のピッチで戦いたい。それはチームとしての目標ですし、そのためには練習などで努力を怠らないつもりです」  ワールドカップの時点ではFC東京U-18の所属だった久保は、帰国から2週間とたたないうちにFC東京とプロ契約を結んでいる。高校1年生にしてプロになった理由としてあげられた、イングランドに見せつけられた力の差は、インドの地に悔しさを残してきた仲間たちの合言葉になった。  もちろん菅原もその一人で、2018シーズンはグランパスU-18の所属ながら、明治安田生命J1リーグで開幕戦からセンターバックのレギュラーをゲット。高校3年生に進級した直後の4月6日にはグランパス史上で最年少となる、17歳10カ月でのプロ契約を結んで久保に続いている。

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