【鳥のトイレ事情】仰天!飛び立つ直前に必ずフンをする!?きれい好きな鳥こそフンが臭い理由とは?【獣医師が解説】
ペットの需要が高まっている昨今。特に小鳥は見た目のかわいさと、「散歩をしなくていい」「犬や猫と違ってしつけがいらない」など手軽に飼えそうなイメージもあって、人気を博している。しかし、「鳴き声が大きい」「問題行動を起こすためトレーニングが必要」といったケースもあり、「思っていたのとは違う」との理由から、手放してしまう人もいるのだとか。 【漫画】本編を読む そこでウォーカープラスでは、小鳥を飼いたい人や飼い始めたばかりの人に知ってほしい知識や注意点を伝える連載「トリ扱い説明書」をスタート。3羽の小鳥と暮らす鳥野ニーナさん(@sinamomomomo)の漫画と、「森下小鳥病院」の院長・寄崎まりを先生の監修&エッセイで、わかりやすくお届けする。 今回は、鳥さんの飼育を考える際に気になることが多い、「トイレ事情」について詳しく紹介する。 ■空を飛ぶための体の構造が排泄物に影響する? 「森下小鳥病院」の院長・寄崎まりを先生は、「一緒に暮らすためには体のつくりや理由をきちんと知ることが大切です」と話す。 鳥さんは飛ぶために体を軽く保とうと頻繁にフンをするという。飼い主が話しかけたり、放鳥のためにケージを開けたりすると、鳥さんは「これから動くぞ!」というタイミングで必ずフンをするそうだ。 寄崎先生は「鳥さんの排泄物をフンと呼んでいますが、実は尿も一緒になっています。これは、鳥さん特有の体のつくりが理由です」と教えてくれた。 鳥さんの尿は、哺乳類とは少し異なる。老廃物を水に溶けない尿酸として排泄するため、膀胱が必要ない。その分体を軽く保つことができる。だが、鳥さんも水をたくさん飲んだ時には、液体の尿をすることも。なお健康な鳥さんの排泄物は、基本的に匂いはないそう。 鳥さんは特定の場所で排泄する習慣がない。特に小さい鳥さんはトイレトレーニングが難しく、放鳥するとおうちのいろいろなところにフンをしまうそう。しかし、そんな鳥さんでもフンをためることがあるという。 サザナミインコなどにみられる「きれい好き」な鳥さんは、ケージを汚さないようにフンをため、外に出たときにまとめて排泄する。また、産卵や抱卵中のメスの鳥さんは、卵を汚さないように、同じくケージ外でフンをまとめて出すという。このためたフンは通常のものよりも少し匂うことがあるそうだ。 このように、鳥さんと人間ではトイレ事情が大きく異なる。そのため、寄崎先生は「一緒に暮らすためには『どうしてトイレトレーニングができないの?』と怒るのではなく、体のつくりや理由をきちんと知ることが大切です」と教えてくれた。 さらに具体的な内容については、本編をぜひ読んでみてほしい。 取材協力: 「森下小鳥病院」院長・寄崎まりを先生