大リーグ新人王の大谷翔平選手が会見(全文1)1年間すごく充実していた
この1年間を振り返ってどう思うか
スポーツニッポン:ありがとうございます。それでは私のほうから数問、質問いたします。最初にこの1年間、記者クラブ的に見ますと、ここで、この場でメジャー移籍を表明されて、今日お戻りになって、お帰りなさいというところなんですけれども、この1年間をトータル、総括的に振り返ってみてください。 大谷:1年ぶりにここには来たんですけども、あのとき、やるぞという気持ちからワンシーズン終えていろいろなこともありましたけど、1年間すごく充実して、楽しい1日を送れたかなと思っていますし、最後終わってみたらすごいいいシーズンだったなと思えるシーズンだったのかなとは思っているので、来年の課題も含めてすごい充実したシーズンになったかなと思います。 スポーツニッポン:もう1問あります。皆さんそうでしょうけど、一番気になる右肘の状態に関しての質問でございます。9月上旬に右肘の手術を勧められて、約1カ月後ですか、10月初旬にロサンゼルスで靱帯の、いわゆるトミー・ジョン手術を受けられました。投手の生命線である肘にメスを入れられるということにためらいはなかったか。日本国内にセカンドオピニオンの存在があったようにも伝えられていますけれども、実際その辺はどうだったのか。あとは術後の経過、現在に至るまでの経過と、それからこの先のことなんですけど、日常生活に今、支障はあるのかないのか。この辺の現状を教えてください。 大谷:まず肘にメスを入れるということに抵抗があったかどうかに関しては、もちろん抵抗はありましたし、入れないには入れないほうがいいのかなとは思ってはいたんですけども、長期的に見たときにやっぱり健康な状態で、不安なくマウンドで自分のパフォーマンスを出せるようになるのが一番だなと思ったので、そのために必要な手術かなということで、手術をするということにはなったんですけども。術後の経過に関しては今もすごく順調ですし、約2カ月弱ですけども日常生活に関しても特に不自由することなく。最初の1カ月ぐらいはなかなか思いどおりに右手も使えなかったので苦労はしましたけど、今にはそんなに不自由することはないのかなと思っているので、今はやって良かったなと思っていますし、これから先も復帰に向かう過程でそう思えるようなリハビリの過程を踏めればいいんじゃないかなと思ってます。 スポーツニッポン:分かりました。最後の質問です。3月の中旬辺りですかね、オープン戦で結果が出なくて、苦しい状況に陥ったときがあったと思うんですね。その際、イチロー選手を訪ねてアドバイスを求められたということですね。イチロー選手に何を求めたのか、会った場所とか時期とか、それから技術的なことも含めてお話しできる範囲で、どのようなアドバイスを受けられたのかを教えてください。 大谷:アリゾナキャンプのときなんですけど、なかなか思いどおりにプレーの中でいかないことであったりとか、精神的な部分もそうですけど、そういうところで一番経験されてきた方にお話を伺いたいなということで、実際にお会いして話をさせていただくという機会をいただいたんですけども、そこから気持ち的にもそうですし、技術的にもより進歩してシーズンに入っていくことができたのですごく感謝してますし、すごい勉強になった期間じゃないかなと思います。 スポーツニッポン:分かりました。私の質問は以上です。それでは会場の方から質問をお受けしますので、質問のある方は挙手してください。それじゃあ、まず一番奥の男性の方。