「つーたんと出会って男性の生きづらさに気づいた」ラブラブな結婚生活から大黒柱の重圧まで、バービー夫妻の“幸せの形” #性のギモン
「YES!フォーリンラブ」のネタや「肉食キャラ」でブレークしたお笑いコンビ・フォーリンラブのバービー(38)。「料理は好き、でも男の胃袋を掴むためにやっているわけじゃない」。3年前、そんな本音をつづったコラムが注目されたことを機に、いまではジェンダーや女性の体の悩みについて積極的に発信している。ラブラブな結婚生活や大黒柱としての重圧、家事分担から妊活まで。バービーが考える夫婦の「幸せの形」とは。(取材・文:城リユア/撮影:木村哲夫/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部)
結婚に対して恐怖心があった
「つーたん(夫)は毎朝『かーたん、かわいい』と褒めてくれるんです。メイクが仕上がっているときは『今日ビューティーだね』とか。愛情表現はお互いラテン系です」 知り合ったのは4年前、6歳下のつーたんから届いたInstagramのDMがきっかけだった。初対面では公園で2人、お酒を片手に何時間も話し込んだ。しばらく友人関係が続き、“ホムパ合コン”から交際に発展。約2年の交際を経て、2021年4月に結婚した。 バービーは3年前、「人妻という言葉には、拘束力がある。子どもを預けて飲みに出てはたたかれ、家事をしないとたたかれ……」と結婚への恐怖心をコラムにつづっていたが、目の前の彼女は幸せそうだ。 「第三者がつーたんとの日常を見たら、ちょっと気持ち悪いかもしれませんね。熱烈にハグした次の瞬間、お互いのロジックの隙間をつつき合う弁論大会が勃発するんです。でもそれがお互い好きなんだと思います」 結婚前から「婚姻制度の嫌なところ」「結婚するとしたら姓はどうするのか」なども議論してきた。子育ての際のメリットなどを考えて法律婚を選択し、自分は名字を譲ったが、「笹森花菜という奇跡のボタニカルネームではなくなってしまう喪失感は強かった」という。 「つーたんが男友だちと集まったとき、妻の姓を選択した人の陰口を言っている場面に遭遇したらしいんです。嫁の尻に敷かれているのかとか、婿に入ったのかとか……。女性や同性愛を排除した男性同士の同調圧力を伴う連帯感、いわゆる“ホモソーシャルなノリ”に、私はすごく既視感と嫌悪感があって。つーたんの気持ちが、すごく分かってしまったんですね」