【体験談】注文住宅にありがちな「収納の後悔」5選!購入者の体験談から住宅のプロが徹底解説
注文住宅の収納にまつわる後悔ポイント4:リビングとダイニングにも収納を作ればよかった
「リビングやダイニングに収納スペースを設けなかったので、収納が足りなくなってしまった」 リビングやダイニングは家族が集まって過ごすことが多い場所なので、家族のモノがたくさん置いてあることが多く、非常に生活感が出やすい場所のひとつといえます。 読みかけの本や雑誌が放置されていたり、ソファーの上に脱いだ服が置いてあったりするほか、小さな子どもがいるご家庭では床の上におもちゃが出しっぱなしになっていたりしがちです。 これらのことが起きるのは、近くに収納する場所がないことが原因といえます。 毎日使うものや雑誌などであれば、たとえ本格的な収納を設けなくても壁面収納やちょっとした棚を設けることで部屋が片付き、使いたい時に簡単に取り出すことができますよ。
注文住宅の収納にまつわる後悔ポイント5:和室の押し入れを大きくしすぎた
「和室6帖の押し入れスペースが大きすぎたため、収納するものがなくて無駄なスペースになってしまった」 和室の押し入れは、間口が170cm前後、奥行きが80cm前後になっていることが多く、主に3つに折りたたんだ布団が収納できるようになっています。 しかし近年では押し入れに布団を収納することが少なくなったため、奥行きが80cm前後あっても無駄なスペースになってしまうばかりか、収納したものが取り出しにくくなってしまうことも少なくありません。 たとえ和室の押し入れであっても、事前に収納するモノを想定してプランニングすることが大切です。
住宅のプロから収納のアドバイス
住まいのプランニングをする上で収納計画は非常に重要なものですが、住み手によってライフスタイルが異なるため、収納量や収納場所については一概にどれがベストとはいえません。 また、筆者の経験上、収納は住み始めてからいろいろと不満が出てくる場所でもあります。 国土交通省の直近の調査結果によると、住宅に対して不満を感じている方の割合の合計は23.1%(多少不満20.1%、非常に不満3.0%)となっています。 動線計画やライフスタイル、家族の趣味・趣向、収納物に合わせて慎重に検討することが重要になります。 もしも判断に迷うようであれば、インターネットでの情報収集や、住宅の専門家に相談してみるのもひとつです。 本記事が、後悔のない住まいづくりのお手伝いができていれば幸いです。
参考資料
・株式会社一条工務店「収納に関する意識調査2024」 ・国土交通省「平成30年住生活総合調査結果」
亀田 融