打順関係なく“ここぞ”で代打・大谷!? 「毎試合1打席」「最強打者起用OK」MLB仰天ルール導入?
ここぞで“代打・大谷”使えます!? 大リーグが1試合に1度、打順に関係なく好きな打者を打席に送ることができる「ゴールデン・アットバット」と呼ばれる新ルールを協議中だと2日(日本時間3日)、複数の米メディアが報じた。多くの課題があり実際の導入は不透明だが、最大の見せ場でドジャース・大谷翔平投手(30)が打席に立つシーンがより増える可能性を秘めたルールになる。 あまりにも斬新なアイデアだ。ゲームにだって存在しない。1試合に1度、ここぞの場面で最強打者を打席に送ることができるという仰天ルール。「ゴールデン・アットバット」、直訳すれば「黄金打席」が議論されていることを明かしたのはロブ・マンフレッド・コミッショナーだ。 「さまざまなルール変更案が議論されている。オーナー会議で少し話題になったのが“ゴールデン・アットバット”という案だ」 同コミッショナーがポッドキャスト番組で発言した内容を「スポーツ・イラストレーテッド」など複数の米メディアが報じた。基本的には打順に関係なく毎試合1打席に限って、好きな打者を起用できるというもの。これに対し「リードを許しているチーム限定」「7回以降」など、さまざまな案を米メディアが提案。実現すれば、ドジャース・大谷がここぞの場面で打席に立つシーンが、年間通して増えることになる。 ただ、本来の打席と2打席連続になる場合や、出塁した場合の走者の扱いなど、多くの課題があり実際の導入は不透明だ。記事ではドジャース・フリーマンの「(大谷)翔平とジャッジに毎回ヒットを打ってほしい。それはよく分かる。でも自分は反対。自分は古い考えを持っている。(今の)野球が純粋に好きなんだ」とのコメントを紹介した。 仮にヤンキース・ジャッジや大谷の打席が極端に増え、80本塁打を放った場合などの記録をどう扱うか問題になる可能性もある。「スポーツ・イラストレーテッド」も「確かなことは、このルールが導入されれば、スコアカード(ブック)は完全に混乱する」と困惑気味だった。