お蔵入りになった「史上最高のヘルメット」 F1最終戦前に…突然チーム離脱のドライバーにファン涙
アルピーヌのオコン、最終戦でファンとのお別れかなわず
自動車レースのF1で、アルピーヌのエステバン・オコンが現地6日から行われる今季最終戦、アブダビGPを前にチームを離脱することになった。すでに来季からハースへの移籍が決まっていたものの、ファンへの感謝を告げるヘルメットが宙に浮いた形に。本人がXにこの写真を投稿すると、ファンからは「彼の史上最高のヘルメットだった」「ヘルメットはどうなるの?泣いてしまった」などと、悲しみの声が続々と集まった。 【画像】「まさに史上最高のヘルメット」 オコンが用意していた惜別メッセージの入った実際のヘルメット オコンは今季23ポイントで、ドライバーズランキング14位。アルピーヌには前身のルノーF1時代から5年間所属している。自身のXに投稿したのは、フランス人がフランスのチームで走る誇りを表したようなトリコロールの色鮮やかなヘルメット。後頭部には「merci,thank you」と、フランス語と英語で感謝を伝えるメッセージが入っている。 オコンは今季について「チームにとっては今年はコース上では決して楽ではなかったし、シーズン後半は特に難しい状況でした。いろいろな理由で」と、様々な問題があったことを示唆。自身の処遇についても「このような終わり方を望んではいませんでした」「直接お会いしてきちんとお別れができないことをお詫びします。ご存知のように、この週末に最後のレースをして来週には個人的に皆さんにお別れを言うつもりでした。その両方を楽しみにしていました」とつづった。ファンからは別れを惜しむ声が多数寄せられた。 「ラストレースのためのヘルメットが用意されていたのに……。お互いの合意、なんてよく言うよ」 「特別なヘルメットが用意してあったのに(涙)」 「彼はもっと良い扱いを受けるべきなのに、泣いてしまう。ハースがもっと良い扱いをしてくれることを願う」 「彼は特別なヘルメットを用意していた……でも彼ら(アルピーヌ)は彼を捨てた。ヘルメットを使う前に捨てたんだ……」 「これはまさに彼の史上最高のヘルメットだったでしょう」 「ヘルメットはどうなるの?泣いてしまった」
アルピーヌは、アブダビGPでオコンに代わりリザーブドライバーのジャック・ドゥーハンを起用する。オコンは「キャリアにおける次の大きな一歩を踏み出す私の友人ジャックの成功を祈りたいと思います」とエールを送っている。
THE ANSWER編集部